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月と季節の暦とは
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志賀 勝
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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2008年1月12日)

カレンダーも最後の一枚となり、師走に入って今日が5日目です。今は小寒、大寒時季のもっとも寒い季節、そしてこれが日本や東アジアで培われた師走の伝統的季節感にほかならないものです。

新年は2月7日。年越し行事を行う方々からの便りが、今回は例年になく多く入ってきました。深大寺で毎年開催している九月十三夜の集いは昨年9回目を数え、この間「十三夜」に対して関心が全国的に高まっていく様をまさに注目しているところですが、月暦新年に対する関心も一年また一年と高まっていくことになるでしょうか。西暦新年の「初詣」は9800万を数えたそうですが、これに対し月暦の新年を祝う人びとは現状ではせいぜい1万もいけばいいほうで、まさにスモールイズビューティフル!の希少価値ですね。

各地の月暦新年会について

〈月〉の会・東京で新年行事をはじめたのは実はまだ3年前にすぎません。月暦に慣れ親しんでいくと生活やしきたりを実際に暦どおりに営みたいという欲求が高まっていくもの。年賀状は大分以前から月暦が習慣になっていますが、昨年からはまた初夢を本当の正月に体験しようというアピールをはじめています。ライフスタイルを楽しくする新しいことをどんどん試みていきたいものです。このホームページをご覧の皆さん、皆さんも是非月暦新年を祝う輪に同調ください。

名古屋の渡辺ひろみさんから友人たちと新年会を開くというお便りをいただきました。新月のときにはいつも会を呼びかけているとのお話でしたが、2月7日は新年会にするとのこと。新月であると共に新年の新鮮さが加わって、皆さんがどんなお気持ちを抱くことになるかとても楽しみです。〈月〉の会の長崎や佐世保でもきっとユニークな新年行事を考えていることでしょう。同じ日に別々の場所で同じ祝いの営みがあるということは、独特の連帯感があるものです。

わたしたち東京の会の忘年・新年会は今回は小田原で企画しています。「新月の木国際協会」の岩越さんの援助のもと、次のような計画となりました。

2月6日(水) 18時半より「なりわい交流館」(江戸時代の商家の建物)で「月暦新年について」の話や小田原の方々との交流会、20時から「小田原おでん」の店で忘年会、当日宿泊の方は旧本陣の旅館「古清水」(24時間お風呂が使えるそうです)を利用。新年明けの7日は、小田原海岸でご来光を仰ぎ(日の出は6時45分ごろ)、餅つきとお屠蘇を楽しみます(小田原で古くから暦を使っていらっしゃる漢方の杉山さんがお屠蘇をアレンジしてくれます)。 参加はどなたでも自由ですので、〈月〉の会・東京オフィスまでどうぞご連絡ください。

カレンダーが「月的仕事」のヒントに

2008年版の暦の特集「月時計」は、わたしたち生物の生命活動に月がどのように関わっているかを可能な限りまとめてみなくてはという問題意識で編集しましたが、その背景には農業関係者、林業関係者の間で「月と季節の暦」が広く受け入れられている状況がありました。

これらの方々の仕事に少しでもヒントになればという思いがあったわけですが、その2008年版も全国の多くの農家などの方々の手許に届きました。特に記しておきたいのは、長野県佐久市や泰阜村、北海道網走郡、山形県鶴岡市など全国の少なからぬ地域でまとまった形で暦が使われていること。泰阜村では農家が集団で「月の農業」をはじめているとのことです。種苗や採種の仕事に携わっている方々の暦利用も目立っています。食糧問題の将来を考えると、種苗の問題は大問題だけにわたしもこれから勉強していかなければなりません。

最近のお知り合いで、建築の分野で月や月暦の可能性を拓いてくださっている方がいます。落合俊也さんがその方で、八王子市に新築のお宅を見学させていただいたときはその仕様のユニークさに瞠目しました。落合さんに通信をお願いしましたので、どうぞご一読ください。

建築家 落合俊也さんのお便り
世間の正月気分が一段落した後にやってくる月暦のお正月。私にとって年に2度の正月は今回が初めてです。どのように迎えてやろうかと今から楽しみにしています。

昨年、私は志賀さんを通して月と初めて出会ったような気がします。太陽ばかり見ていた人生の模様がずいぶん変わりました。ちょうど自分の建築のスタイルをWEB上に発信しようと思っていたのでいいタイミングでした。

住居は人のライフスタイルだけでなく、考え方や人生そのものを変えてしまう強い力を持っています。経済資本の垢にまみれて、本質を見失ってしまった住の創り方文化の裏の本質を見る月的視座が今こそ必要なのです。そんな趣旨で WEBLOG「月的寓居入門」を立ち上げることにしました。この月的という表現は志賀さんの御著書からのパクリです(笑)それにしてもこの言葉は本当に合点のいくすばらしい形容詞ですね(辞書には載っていませんが)。自分の物つくりのスタイルも、この月的という言葉でまとめられないかと思っています。これからもいろいろ教えてください。月の会での皆さんとの交流も楽しみにしています。

SILK-HUT「月舞台」住人 落合俊也


落合さんのホームページは、こちら(クリック)です

もうお一方、地震と月の研究をなさっている方から通信を頂戴しました。こちらも有益なお話です。どうぞご覧ください。

在野の地震研究家 Sさんのお便り
新しい暦をお送り戴きありがとう御座います。特集「月時計──月を知る生き物たち」を興味深く読ませて戴きました。正月の単細胞生物から十二月の人間まで、多くの事例が示され月の影響を良く知ることが出来ます。

志賀様はご講演で、地球の変形についてお話をされますが、実際、地球は月と太陽の影響を受けてリズミカルな変形を続けており、これを地球潮汐と言います。下に参照HPを示します。説明が難しくとも図を見れば概ね理解できるでしょう[1]。この変形が、地震の引き金になっているという研究も発表されています[2]。 

1.大久保(東大地震研)地球潮汐──陸地の干潮・満潮

地球の自転によって,地表の各地点は月・太陽との位置関係を変えていきますから,足元の地面はまるで心臓の鼓動のようにリズミカルに変形を続けることがわかります。
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp
 /okubo/ResearchHP/HP38.EarthTide.pdf


2.田中(防災科研)プレスリリース・月の引力が地震の引き金に

東海地震や南海地震などのプレート沈み込み境界を震源とする地震は,月の引力が引き金となって発生している可能性が高いことを明らかにした。
http://www.bosai.go.jp
 /koho/press/20041022_press.pdf


月と太陽による地球をリズミカルに鼓動させる力が、ヒトをも含めた地球の生物に影響を与えていることは想像に難くありません。海ばかりでなく地球の多くのモノ、そして地震までもが月と太陽のリズムに従っているのです。このリズムを知るのが月と太陽の暦、月暦であると思います。

ある月暦利用者より

雑誌新連載のお知らせ

「助産雑誌」(医学書院発行)2008年1月号から連載「月便り」をはじめました。1回目は「カレンダーの尺度になる月」を載せました。2回目は「かぐやと嫦娥」を書き(1月25日発行だそうです)、3回目は「8月17日の宇宙ショー」をまとめる予定。


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