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志賀 勝
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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2008年5月17日)

岐阜・八十八夜は大盛況。
月暦七月のお盆(8月15日)、郡上八幡へ

岐阜写真その1
(岐阜市、ORGANデザイン室にて。以下2点同)

5月1日、岐阜市で「八十八夜 月の宴」に参加しました。会場は「ORGANデザイン室」、小さな町屋でしたが40数名が入り満杯の活況でした。

岐阜県は長良川をはじめ木曽川、揖斐川の大河川を擁する日本有数の「水の県」。長良川を実際に見、この川は夏泳げるきれいさを保っていると聞いて感心しました。「月と水のオフィス」を名乗って隅田川に居を構えている私で、月を考えるのは水を考えること、水を考えるのは月を考えることとかねて提唱してきましたが、この日の講演は、月暦と月の文化についてとともに、水と月の重要さについて触れるものとしました。

今回の催しを契機に、〈月〉の会・長良川が8月結成の運びとなりますが、そのタイミングはお盆の時期。今年のお盆が月暦七月の伝統的日取りにピタリ一致する得がたい機会であることは以前この欄で報知しましたが、8月15日から17日にかけて岐阜の方々と〈月〉の会・東京の協同の旅行・催しを企画しています。1日目は美濃市に泊まり、美濃和紙や水うちわ関係者と交流(和紙作りにも挑戦)、2日目は郡上八幡に泊まって〈月〉の会の発会式を経て夜通しの盆踊りに加わり、早朝の月入月蝕=日の出の宇宙ショーを楽しむ、という計画で、5月中には参加申し込みが締め切りとなります。

岐阜写真その2
岐阜写真その3

「八十八夜 月の宴」の催しには、暦のつながりで岐阜市をはじめ県内の羽島、郡上からも参加者があり、名古屋や鳥取の〈月〉の会会員まで参加してくださる盛況でした。特に、石川県からも4名の方が長時間かけ車で駆けつけてくれたことは〈月の文化〉を広い地域において見渡す機会となりました。

〈月の文化〉が地域地域に根ざして興っていくことが私たちの希望ですが、同時にまた、たとえば白山信仰文化圏のように地域をまたいで成立してきた広域の文化圏が歴史上形成され、各地域文化の形成に大きなインパクトを与えるとともに、地域間交流の豊かな時の流れがありました(この地域間交流が衰退し、中央―地方の関係に置き換わってしまっている現状は憂うべきことです)。修験者や八百比丘尼など文化の運び手の存在も面白い日本の文化史を彩っています。そんな思いが去来しながら、岐阜での催しに石川の方々が参加するということの意味、そして今後に何か成果が実ってくれることを願ったものでした。

そして、その石川でも〈月〉の会作りが計画されることになりました。早くも、月暦八朔に当たる8月31日(日)には結成の催しを、という気運になり、にわかに風雲急を告げています(笑)。この石川の動きについては追ってまた報告することとします。

遠州・菊川での心温まる交流。
仲秋の名月(9月14日)、西浦「田楽の里」へ

菊川写真その1
榊原さん(向かって左)と高木さん
菊川写真その2
菊川写真その3

前記岐阜での8月の計画とともに、仲秋の名月を静岡の「西浦(にしうれ)田楽」の方々とともに楽しもうという計画が〈月〉の会の活動の今年の中心で、今年の名月は三連休の中日といういい日取りです。この「月の西浦」の催し実現のために、5月14日、静岡県菊川市で講演の機会を作っていただきました。

「菊川古典を読む会」が主催、私は「月と伝統文化」をタイトルに話しました。会場の市立菊川文庫には75名もの大勢の方々が来会され、主催の古典を読む会の方々も新茶の接待(菊川市は茶所で、まさに新茶の候でした)など心のこもった運営をしてくださいました。

「菊川古典を読む会」の中心となって来られた大嶽幾代さんとは長いお付き合いですが、大嶽さんは「月と季節の暦」のバックナンバーを会場に飾ってくださったほか、四年前の「月の高野山」のポスターも展示、この高野山の催しには会の方々25名もが参加されたのですが、そのときの感動がよみがえり、人々を連結する「月の文化」のありがたさが身に沁みる講演会でした。

「新月の木国際協会」副理事長の榊原さんが浜松から来会、「西浦田楽」の高木虎男さんもわざわざお越しになり、それぞれお話してくださいました。仲秋の名月観月会を「西浦田楽保存会」と〈月〉の会が共催するということは、何百年ものあいだ「観音様のまつり」=西浦田楽をはじめとする年間の祭事を孜々として継続してきた西浦の方々と、生まれて間もない〈月〉の会の出会いの催しということで、いわば伝統と現代がスパークして結合する試みといえるものであり、今後の文化の方向に重要な提起となり得るものと考えています。

仲秋観月会=「月の西浦」の計画の詳細は今鋭意検討中ですが、仲秋の月見を存分に楽しめる機会になればと思います。次回のHP更新までには詳細をお知らせするつもりですが、岐阜や石川、そしてこの「月の西浦」の流れが一連のものとして連動するよう取り組んでいきたいとも考えています。

菊川市で講演を終えた帰路、しばらく続いた悪天候からようやく脱した空は澄み、十日の月が心地よく南に向かっていました。

「団塊世代」の雑誌に、月暦が紹介されました

団塊パンチ2008年6月号
天然酵母パン工房「ルヴァン」の甲田幹夫さんを取材した「団塊パンチ」2008年6月号の記事中に、彼のおすすめ本として「月と季節の暦」2008年版が紹介されました。甲田さん、どうも有難う!

月と農業

10月29日は神無月の朔日に当たる日ですが、この日からの大潮の三日間、佐賀県藤津郡で「第一回全国海水(塩)農業セミナー」が開かれます。主催は社会福祉法人佐賀西部コロニー。1日目の29日に、「月と農業」の演題で講演を求められました。今年はこの問題をめぐってさまざまな動きが起きていて、俄然面白くなってきました。ちょうどいい機会となります。この「月と農業」の諸問題、次回以降の本欄で紹介するつもりですので、どうぞご注目ください。(了)


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