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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2009年10月11日)

2010年版「月と季節の暦」「月暦手帳」の制作を終えました。
11月14日までを予約の期間とし、11月下旬発売の予定です。

☆2010年版「月と季節の暦」

暦を制作する楽しみなひとつは、来年の月のリズム、太陽のリズムに思いをめぐらせることで、一年を通しで眺めていると面白いことが色々気付かれます。

秋分と満月が一致することなどはもっとも関心が引かれることです。仲秋名月が西暦9月22日で、満月は翌日、この満月が秋分の日でもあって、まさに月と太陽の真正な「結婚」。

先日の仲秋名月は「西浦田楽」の方々とともに観月の催しを営みましたが、その際に秋分に近い満月はほぼ東から昇り、秋分の太陽も真東から上がりますから、月と太陽の力がもっとも強く地球や私たちに作用する、という話をしたのですが、秋分=満月という来年のリズムは共に真東から昇る二天体の強力を体験できる稀なチャンスとなります(台風が来たら怖い時でもありますが)。どこでどんな催しを企画しようかと今から楽しみです。

冬至といち日違いに満月が昇る、というのも楽しみのひとつでしょう。春分・秋分で「結婚」した二天体はその後「離婚」して夏至・冬至に向かって極限までけんか状態になって離れますが、冬至と満月が一致すれば南側から上がる太陽と北側から昇る月のもっとも離れた様相を見ることができるはずで、いち日違いの来年はほぼそういう状態です。しかも冬至をいち日前にするその満月は、皆既月蝕。2007年以来三年ぶりの皆既月蝕となりますが、これも見逃せないチャンスです。

さて、2010年版月暦の制作が終わりました。特集として「月の文化 2003年〜2009年」「古典で知る月と季節」を掲載、またこの暦ならではの企画として「惑星出没時刻表」を制作・公表できることになったのはうれしいことです。

来年で14年目となる「月と季節の暦」ですが、この暦とともに成長してきたのが〈月〉の会。月の文化、地域文化を標榜しながら、東京はじめさまざまな地域で活動を繰り広げています。私が関わっている東京の会では、暦を使っている方が全国にいるというのが有利な条件なので、全国各地で地元の方々と共に催しを企画実行するということを試みてきました。2000年ごろからはじめたことですが、今日に至ってみると一年分の暦が編集できるくらい、結構な蓄積となりました。2003年から2009年まで、全国の十二地域にしぼり、豊富な写真とともに解説をつけて特集したのが、「月の文化 2003年〜2009年」で、いわば月の文化としての光が日本列島十二地域を照らしたユニークな記録です。

「古典で知る月と季節」は、『古今和歌集』と『新古今和歌集』から月に対する見方、季節感を教えてくれる和歌をピックアップして解説しました。わけが分からないことがすべからく多い私たちですが、原点にさかのぼってみることは非常に重要な課題で、月や季節を昔の人がどう捉えていたかを知るための手がかりにしていただければと願って特集したものです。

今回の暦制作でもうひとつ頑張ってみたのは「惑星出没時刻表」の制作。昨年から2009年に掛けて月と共に金星や木星が並んでいる美しい光景を何度か見、着想を得ました。ご覧になって同感される方も多いと思いますが、しかし明け方、夕方の楽しみでもある明星がいつ見えるかは専門的な人でないと普通なかなか分からないものです。明星ばかりでなく木星や火星などの惑星もまた月と同居している光景は我を忘れて見入ってしまう、ということがあります。そこで、惑星はいつ空に見えるか、という図表を作ってみました。一目瞭然で惑星の出没が分かるように作られた図表です。これを利用してくださると、空の様相が予測できるようになり、月のリズムとミックスすると月と惑星がいつ同居するか判断できることになるという利用価値の高い情報源です。

「月と季節の暦」はこれまで月、太陽のふたつが分かる暦として作られてきましたが、今回は惑星のリズムまで分かる新紀元を画す暦となりました。

来年の新年は西暦2月14日で、まだ大分間があります。11月に入ると暦や手帳はお送りできる態勢になりますが、一般には11月下旬ごろの発送の予定とし、予約期間を11月14日(土)までとしました(予約くださると手数料が無料になります)。一般のカレンダーでは考えられないスローな販売開始ですが、かえってお求め安いのではないかとも期待しています。

ご注文はこちらを参照してください=クリック。以下画像は紙チラシのコピーです。)

2010年版月暦のチラシ

☆「月暦手帳」

2010年版のカレンダーの携帯版、バインダー用6穴リフィルです。用紙の色を伝統的な季節の色のイメージから、春(水色)、夏(ピンク)、秋(生成)、冬(薄紫)、としてきた月暦手帳ですが、5年目に当たる今年は更に五行思想の土用(黄色)からクリーム色の用紙と藍色の文字を用いて制作しました。月の出、南中、月の入り時刻や二十四節気、七十二候などの情報は、紙面の許す限りカレンダーと同じデータを組み込んであります。更に手帳独自のページとしては、西暦による月間予定表やヘルスチェック表があります。そして、手帳本文の最下欄には、『月 曼荼羅』(志賀勝 著)よりピックアップした様々な月のお話を50〜100文字にて掲載しています。手帳としてはもちろんのこと、日記帳として、読み物として様々に楽しめる手帳です。昨年は品切れになってしまった、三日月を浮き彫りにした濃紺の本革製(タンニンなめし)カヴァーも、ご要望にお応えして再び制作いたしました。合わせてご利用ください(この項手帳担当穂盛文子記)。

ご注文はこちらを参照してください=クリック。

(暦、手帳の紹介の中で面白い“ブルームーン”現象について触れるつもりでしたが、長くなりました。次回以降を楽しみにお待ちください)

仲秋名月観月祭その他

仲秋名月観月祭「月の西浦」、翌日の満月は「佐夜の中山」は大成功裡に終了しました。この催しの写真報告は次回更新で詳しくお知らせします。静岡新聞の報道がありますので、八朔についての「富山新聞」の報道共々取り急ぎ掲載しておきます。

静岡新聞2009年10月4日付
静岡新聞2009年10月4日付
富山新聞2009年9月20日付
富山新聞2009年9月20日付

以下、最近感じた出来事について摘記します。

  • 根本順吉さん(元気象庁長官)が亡くなりました。『月からのシグナル』といういい本がある方ですが、私が『新版 人は月に生かされている』の元になった本を出したとき電話して図表の掲載のお願いをしたことがありましたが、ご親切な応対で、お声も優しそうな印象でした。お目にかかりたい方でした。
  • 鞆の浦の景観を守ろうという一審訴訟が勝ちました。八朔の行事を取材した時この土地の景観と瀬戸内海の潮が出会う所という立地に感動した体験をしたことがあります。いい結果でした。被告側は控訴するとのこと。
  • 金子由紀子さんの名を最近メディアでよく目にします。『暮らしが変わる40の習慣』(リヨン社)という彼女の本には「月と季節の暦」が紹介されていて、この本を読んだといって暦を注文してこられる方が結構います。女性層によく流通している本だなと思いますが、シンプルライフを考えるときには金子さんはとてもいい案内人です。(了)。

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