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月と季節の暦
藤野雅之さん(東京都・共同通信元文化部長)のお便り
HP開設おめでとうございます。すばらしいHPです。

「月と季節の暦」はときどきですが、眺めさせていただいています。むかし、奄美や沖縄の島々を旅したとき、豊年祭など村々の祭りが厳格な月暦で催されていたのを思い出します。私が呼びかけた与那国島サトウキビ刈り援農隊が毎年訪れている与那国島の製糖作業は太陽暦で行いますが、その最中のジュウルクニチ(十六日祭)やサヌガチサヌチ(三月三日・浜降り)なども月暦です。奄美では月暦の8月16日に神女が浜で海に向かい、手招きすると、魚がたくさん浜に寄ってくるということでした。

夕方、浜辺でゆったりとした波の打ち寄せに耳を傾けていると、自然のリズムに悠久の時間を感じとることができて、至福の感情に包まれます。いつか、そういう時間をもう一度体験したいと思います。

 


沖縄県糸満市・Hさんのお便り

HP、さっそく拝見させていただきました。とてもわかりやすく、これから知人に「月と太陽の暦」をすすめる際には、ぜひ紹介させていただきたいと思っております。

私事ですが、ただいま第3子を妊娠中です。以前、雑誌のコラムにも書きましたが、第1子は新月生まれ、第2子は満月生まれ、共に潮が満潮に向かい始める時刻に破水、満潮間近の出産となりましたので、次はどうなるか。。。と楽しみにしている次第です。(予定日の3日前が新月なので、その頃かなぁと)。

それから、3月のことになるのですが、石垣島で開催されました「海辺の環境教育フォーラム」という集まりに夫婦で参加しまして、とても面白いお話を聞くことができました。

80名ほどの参加者が、各人の興味のあるテーマに沿って「分科会」を開き、ディスカッションをする場があったのですが、私は女性ばかりのチームで「お母さんと海をつなぐ〜みんな海から産まれたんだね」という分科会に参加して、月と太陽の暦を片手に「旧暦リズムの暮らしの話」や、「お産とサーフィンの話」などをしてきました。

その中に、教育委員会の女性がいらしたのですが、「今も昔も、旧暦や潮の満ち干きを無視した生活は考えられない」というお話をしてくださって、大変興味深い内容でした。

例えば、今でも小学校の催しは、「干潮に向かう時間にしか開かない」そうです。永年の観天望気で、「干潮に向かう時間には雨が降らない」ということです。また、養護施設では、「満月と新月の日は要注意日」で、子供が急に落ち着かなくなったりするとのこと。

子供の頃から鳩間島で、おばぁに繰り返し聞かされてきた言葉は、「潮は、人を待ってくれないよ。。」だったとか。機会があれば、ゆっくりお話を伺ってみたいなと思いました。

 


暦制作室から

二年前の全国紙のコラムにびっくりしたことがある。3月27日のことで、当日は三日月の出る日だったが、芭蕉の「奥の細道」の旅立ちをこの日としているコラムだった。

ところが、旅立ちの月暦三月二十七日は西暦では5月16日で、月は三日月とは反対の形の晦日に近い月。季節も違えば、月も違うので仰天した次第。この5月16日に、芭蕉にゆかりのある東京・江東区で芭蕉をしのぶ催しが開かれた。季節としては正しい日取りだが、翌月の月はなんと満月。

このように、昔の記念日を西暦に適応して行事などを営もうとすると、季節を取るか月を取るかというむずかしい問題が発生する。月の俳人・芭蕉をしのぶのには月は捨てがたい気もするが。みなさんは、いかがお考えでしょうか?


暦制作室から

アウトドア雑誌「Be-Pal」誌(小学館発行)のホームページに「月と季節の暦」が紹介されました。ご覧になっている方はけっこういらっしゃるようです。お蔭様で当室に連絡下さった方が少なくありません。月の仲間たちが増えて大歓迎。私共のHPもたくさんの方に見ていただければ幸い。どうぞ情報をお近くの方々にお知らせください。


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