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月と季節の暦
志賀勝から一言
(月暦正月元旦=2004年1月22日)

「月と季節の暦」2004年版の販売を11月から開始。今回八回目の暦制作となりましたが、発売開始がこれほど待ち遠しかった年は初めてでした。というのは、長年この暦に親しんでくださっている方々や新しく利用者となる方々と会話ができる時季であり、さまざまなメディアが紹介してくれたお陰で知名度抜群となり、本当に月が好き、暦が好きという方々の環が広がることが見こまれました。そして、昨年から活発に催しや活動を繰り広げてきた「月」の会について伝え、各地に地域性のある「月」の会をどうぞ形成してくださいとアピールすることができるチャンスでもあったからです。

期待に違わず、じつに多くの方々との対話に恵まれました。全国の皆様にお伝えしたい声は多々ありますが、このHP上に掲載できる紹介はわずかなものに限られています。しかし、以下に掲載した分量だけでもHPでお読みいただくには多すぎるのかもしれません。どうぞ月夜にでも、ゆっくり、じっくりご覧下さり、そして月と親しんで下さっていただければうれしいです。

先日ある女性の方から電話がありました。月暦の新年は1月21日か22日か、とのご質問。21日を新年とするまちがったカレンダーがあるようです。22日が新年ですよ、と答えたところ、その新年にじつは自分は重大な決定をしたいことがあるので、とのことでした。その方の重大な決定とはうかがい知ることもできませんが、月が新しく生まれるときに重大事を決めたいとする心持ちに深い感銘を与えられました。どうぞこの方に幸ありますように。

甲申(きのえさる)の年が西暦1月22日に明けます。新しい年が、月と太陽とともに、皆様に輝かしい年となるよう心よりお祈り致します。

「月と季節の暦」、「月」の会について紹介した最近の刊行物についてお知らせします。「AERA」誌03年12月15日号に「旧暦ライフの人たち」が載り(野村昌二さん執筆)、私を含め「月」の会メンバー何人かの話が掲載されました。「アイシスラテール」15号(03年12月)には「旧暦のある暮らし」という力編が特集され(佐々木和宏さん執筆、構成)、私のインタヴューも掲載されています。

「日本農業新聞」は03年12月23日から「月のリズムで暮らす」を4回連載で掲載、月暦利用者勢ぞろいの感ある画期的内容でした。特に農業に暦を利用して月暦がどんなに農業に有効かを語った青森の駒井さん、福島の竹本さんの話は、農業新聞40万読者に衝撃をもって迎えられたようで、暦制作室が受けた全国の農家からの電話やメールによる連絡は大変な数に達しました。私にも衝撃が走りました。それは昨夏の冷害の深刻さを思い知らされたことでした。中には、「ワラをもつかむ思いで暦を利用したい」とおっしゃる方もいて、暦製作者として背筋をピンとさせられました。次回の暦には、農家の方々にもっと役立つ情報を入れねば、との思いを強くしているところです。連載を書いた農業新聞の記者・高川さんはまだ若い方なのに、知識あり、またよく状況を知っていて感心させられました。

「淡交」04年正月号に黒田杏子さんが暦を紹介して下さいました。題して「月を愛する人々のための暦」。「実に見ごたえのあるカレンダー」との推薦の文に多くの方々が応えて下さいました。もともと茶道は「花と月」を真上とする芸、近年茶道関係者の暦利用の増加をうれしく思っていたところでしたが、黒田さんの紹介で知名度がグンと上がりました。黒田さんはまた、「家庭画報」正月号やIBMが発行する「TIVOLI」誌(04年NO.1)にも暦紹介の労をとって下さっています。黒田さんのご厚情に感謝の思い尽きません。

その黒田さんの主宰する「藍生俳句会」の句誌「藍生」の2月号から私の連載「月をリズムに」がスタートします。月暦の新年が明ける西暦1月22日の直前に同誌は発行されますが、月の新年を意識して私に書かせて下さったのでしょう、うれしい限りです。

同じころ、浄土宗総本山、京都の知恩院が発行する「知恩」誌に私の講演録が載ります。昨年9月、「月の秋・東京」を實相寺(日蓮宗)で催した際の講演ですが、これが「月の暦、月の文化」というタイトルで掲載されることになりました。

前述のように、「日本農業新聞」の反響は大きかったですが、1月7日の同紙にその反響を受けて私のインタヴューが掲載されます。「朝日新聞」1月7日の天声人語が月暦の年賀状や月暦の復活について報じています。月暦に対する社会的認知がまた一歩進んだということでしょう。「サンケイ新聞」1月25日の紙面にも月暦についての記事が掲載されます。

というような次第で、身辺はじつににぎやかさです。この2年来の活動を踏まえて、今年は三日月のように輝きはじめる年にしたい、というのがかねてからの願いでしたが、どうやらスタートは上々のようです。


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