「現代農業」誌の特集《月と農業》
「現代農業」誌3月号が画期的な特集「月と農業」を組んでいます。観察と研究を熱心に続けてきた農家がこの企画に参加して長年の経験を披露、仕事にすぐ役立つ実践的な内容になっています。
太陰太陽暦は二十四節気や雑節の告知を通して太陽の節目を小刻みに教えてくれるものですが、そしてこの太陽についての詳細な情報こそ太陰太陽暦を農事暦とするものだと考えられがちですが、月と農業については語られることがあまりに欠けていました。その意味で、この特集はほんとうに画期的です。
それにしても「現代農業」誌の影響力はすごいもの。わたしもこの特集に加わり、連絡先も入れていただきましたが、2月7日から10日までのわずか4日間、北海道から沖縄までの農家などからいただいた反響は150人を越えました。月暦をツールに農作業を始めた農家から、「この作物はこういう月のときに作ったものだよ」などという一味加わった会話がこれからの時代聞こえてくるかもしれません。太陽と月による自然の農業の展開を今後大いに期待しましょう。
折から、テレビ朝日系列の「素敵な宇宙船地球号」で「新月の木」が放映されました(2月6日。わたしの暦も映りました。NPO「新月の木」の中心人物は増田正雄さんですが、かれの文章がおなじ「現代農業」の特集に掲載されています)。建築材や家具などの木材を新月に伐採するという近年の運動は、単に素材としての木材の効用(これ自体すばらしい話ですが)に留まらず、自然や環境と人間を考える広いパースペクティヴをもつもので、林業の未来をあかるくさせるものです。海=月のリズムにしたがう漁業はもちろんのことですが、農業、林業といったわたしたちの基本的な生業が月暦への復帰に真剣に取り組みはじめたわけです。ひょっとしたらわたしたちは、あらたしい歴史のスタートラインに立ち会っているのかもしれません。まあ、そう想像するだけでも心弾むではありませんか。「現代農業」の力もすごいですが、真に畏るべきは月の力。
山形のたなかゆうこさん、読売新聞に暦を紹介
今回のHP更新に報告を入れることができず残念ですが、縁あって山形県櫛引町に行き、「黒川能」を観る機会に恵まれました。その折、山形市でフリーライターのたなかゆうこさん、農家ではたらく根本さんと懇談、山形市や県に大勢いらっしゃる月暦利用者との今後の出会いに期待を膨らませました。たなかさんは読売新聞山形版に月暦とわたしの紹介を書いてくださったばかりです。画像をどうぞご覧ください。
前回のHP更新内容について、佐久町図書館の依田豊さんがさっそくにお便りを寄せてくださいました。これもぜひご覧ください。遠州森町・松下さんのお便りも、どうぞご覧ください。
このほかにも報告したいことがたくさんあるのですが、体調不良によりこれにて。
この一年、みなさまとともにたのしい年になりますように!
|