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月と季節の暦
志賀勝から一言(2005年2月11日)
(新年最初の三日月の日)

謹賀新年

酉年の新年が明けました。元旦から三日目の三日月が出る日にこのHPを更新しています。

明けましておめでとうございます。2006年1月28日までの一年間が皆様に良いお年でありますよう心から願っています。

師走の月の良い日に、四日市、名古屋に行き、月暦の使い方を主な内容としたお話をしてきました。四日市では会場のminamo-cafe´に〈月〉の会・三重の方々15人ほどが集まってくださいました。1月22日のことでしたが、とても寒い日で、澄んだ寒気のなか十三夜の月が白々とかがやいていました。23日の十四夜(この月は待宵月とか、小望月という呼び方もあります)は名古屋での会でしたが、自然食品店「Gるーと」の宮地さんらの呼びかけでたくさんの方々が駆けつけてくださいました。当日の模様とその後のユニークな「晦日そば」の試みについて、宮地さんからレポートが届いていますのでご覧下さい。

名古屋・宮地里永子さんの報告(2005年2月10日)

名古屋“月を楽しむ会”の新しい動き

2005年1月23日(日)の待宵月に“月ごよみの使い方”を勉強しました。講師は志賀勝さんです。場所は交通の便の良い金山都市センターということもあり、参加者は定員30名のところ34名になりました。当日にならないと参加できるかどうかわからない方6名も全員参加されて、急に時間ができたので参加された方もおられました。遠方は、大阪、静岡からも。準備期間が短かった(2週間ほど)にもかかわらず、お月様の引力が働いてくれたのでしょうか?

皆様とても熱心に学び、質問もどんどん飛び、もちろん志賀勝さんのお話も良かったので、密度の濃い1時間30分でした。二次会も28名で、お茶を飲みながら親交を深め、ぜひ次回もと約束し解散しました。

月のリズムは私たちの体にも合っているようで、お月様に関心をもつことでもっと豊かな心で過せることを感じた方も多かったです。

2005年2月8日(火)晦日

1月23日の“月ごよみの使い方”にも参加された「めんくい工房 喜八」さんが晦日そばを提案して下さりそれが実現! “晦日(みそか)そば祝膳”となりました。それぞれ喜八さんへ予約して晦日そばをいただきました。昼20名、夜22名、計42名。自家石臼挽きそばでとってもおいしい年越しになりました。

思わぬ展開で、これからの動き、どんな流れになるのか、とても楽しみです。

月と太陽が満ちるとき……

名古屋では「月を楽しむ会」の名称で〈月〉の会が発足することになりますが、この名古屋の会を含め、東京と三重の〈月〉の会が6月20・21日の両日、三重県二見の賓日館で催しを開くことが正式に決定されました。題して「日月(じつげつ) 二見」。その心は、太陽と月の二つを見ようというものです。

6月21日はご存知のように夏至ですが、おなじこの日、十五夜の月が上がります。じつにめずらしい日で、次回の太陽と月の会合を調べてみたら、なんと2043年。わたしなどはもうこの世にいないことでしょう。太陽と月が満ちるこの日を、二見が浦の夫婦岩と賓日館を舞台に心から祝いたいものだと期待しています。

夏至と十五夜がおなじ日というめずらしいチャンスの反対は、「朔旦(さくたん)冬至」ということになるでしょう。このことばは俳句の季語にもなっているもので、冬至と新月がおなじ日に会合する、つまり月と太陽の再生、復活が同日ということで古来尊ばれた日です。その朔旦冬至と対称的な月と太陽の出会いの祝いを、わたしたちは史上初めて企画することになります。主催はNPO法人「二見浦・賓日館の会」の運営にたずさわっている小西蔀さん(この方は八面六臂の方です)の「カラスの会」、わたしたち〈月〉の会は共催者となりますが、伊勢市、二見町が後援してくださることになりました。特別な催しです。皆様のご参加を切に願います。

この二見の催しより早く、熱海で第二回目の満月祭が予定されています。3月26日の土曜日。〈月〉の会・熱海の梶さんにこの間の熱海の動きについてレポートをお願いしたので、どうぞお読みください。

私と志賀先生との出逢いは「新月伐採の木(エルビン・トーマ)地湧社」に興味を引いたのがきっかけでしたが浅草の暦開きに参加していらい志賀勝先生との出逢いで新月伐採の木よりまずさきに<月>を勉強しなければと、以来数度にわたりお忙しい中、志賀勝先生・<月>の会・東京の会の皆様他の方々にも熱海に来て頂いて良い交流が出来てきているように思っています。が何せ<月>に付いてはまだよちよち歩き。忙しさにもかまけて、想いが先行してもやっと準備している状態の熱海です。

熱海市も大変興味を持ってくれているようです。今年の2005年1月17日(月)熱海海岸の貫一・お宮の松の前で金色夜叉(今月今夜のこの月を僕の涙でくもらせて……)の文豪作家・尾崎紅葉祭が行われました。そして夕方「金色夜叉の月を愛でる」と称してこの夜の上弦の月で俳句・短歌・詩を参加者募りました。熱海市の第一回目のトライです。(熱海市文化交流課)

長年、熱海にいて初めて知った、お宮の松の横に石碑文[宮に似たうしろ姿や春の月]小栗風葉とあることも金色夜叉の新聞連載後年に尾崎紅葉弟子の作品とのこと。いろいろ勉強に成ります。これもお月さまと志賀先生のおかげです。

ますます忙しくなる中、月の好きな皆さんのお力と<月>の力をいただいて今後もいろいろな企画を考えています。

「志賀勝から一言」でご紹介頂きました第二回<月>の会・熱海として2005年3月26日(土)月暦二月十七日望(立待月)に正式に熱海の会の発足を準備しています。

志賀勝先生のお話のお月さまが似合う月映えの熱海に成りますかどうか。 皆さんのお力添えをお願い致します。

「現代農業」誌の特集《月と農業》
「現代農業」2005年3月

「現代農業」誌3月号が画期的な特集「月と農業」を組んでいます。観察と研究を熱心に続けてきた農家がこの企画に参加して長年の経験を披露、仕事にすぐ役立つ実践的な内容になっています。

太陰太陽暦は二十四節気や雑節の告知を通して太陽の節目を小刻みに教えてくれるものですが、そしてこの太陽についての詳細な情報こそ太陰太陽暦を農事暦とするものだと考えられがちですが、月と農業については語られることがあまりに欠けていました。その意味で、この特集はほんとうに画期的です。

それにしても「現代農業」誌の影響力はすごいもの。わたしもこの特集に加わり、連絡先も入れていただきましたが、2月7日から10日までのわずか4日間、北海道から沖縄までの農家などからいただいた反響は150人を越えました。月暦をツールに農作業を始めた農家から、「この作物はこういう月のときに作ったものだよ」などという一味加わった会話がこれからの時代聞こえてくるかもしれません。太陽と月による自然の農業の展開を今後大いに期待しましょう。

折から、テレビ朝日系列の「素敵な宇宙船地球号」で「新月の木」が放映されました(2月6日。わたしの暦も映りました。NPO「新月の木」の中心人物は増田正雄さんですが、かれの文章がおなじ「現代農業」の特集に掲載されています)。建築材や家具などの木材を新月に伐採するという近年の運動は、単に素材としての木材の効用(これ自体すばらしい話ですが)に留まらず、自然や環境と人間を考える広いパースペクティヴをもつもので、林業の未来をあかるくさせるものです。海=月のリズムにしたがう漁業はもちろんのことですが、農業、林業といったわたしたちの基本的な生業が月暦への復帰に真剣に取り組みはじめたわけです。ひょっとしたらわたしたちは、あらたしい歴史のスタートラインに立ち会っているのかもしれません。まあ、そう想像するだけでも心弾むではありませんか。「現代農業」の力もすごいですが、真に畏るべきは月の力。

山形のたなかゆうこさん、読売新聞に暦を紹介

今回のHP更新に報告を入れることができず残念ですが、縁あって山形県櫛引町に行き、「黒川能」を観る機会に恵まれました。その折、山形市でフリーライターのたなかゆうこさん、農家ではたらく根本さんと懇談、山形市や県に大勢いらっしゃる月暦利用者との今後の出会いに期待を膨らませました。たなかさんは読売新聞山形版に月暦とわたしの紹介を書いてくださったばかりです。画像をどうぞご覧ください。

前回のHP更新内容について、佐久町図書館の依田豊さんがさっそくにお便りを寄せてくださいました。これもぜひご覧ください。遠州森町・松下さんのお便りも、どうぞご覧ください。

このほかにも報告したいことがたくさんあるのですが、体調不良によりこれにて。

この一年、みなさまとともにたのしい年になりますように!


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