トップへ
月と季節の暦とは
<月>の会
志賀 勝
カレンダー 月暦手帳
イベントスケジュール
月と季節の暦
志賀勝から一言
(2007年7月13日)

8月28日、月蝕(食)へ

「月と暮らしトーク」会場の様子
6月16日に「リビングデザインセンターOZONE」主催の「月と暮らしトーク」が開かれました。たくさんの聴衆に恵まれました。当日は大きな金星を西に、これまた大きな木星を東に見る日で(五行思想を髣髴させました)二日月でしたが、月が身近にある生活を楽しんでもらえるよう話に努めました。この催しを機に、OZONEは「月的生活デザインの会」を作りました。今後の動きが注目されます。

この催しはまた大きな副産物を生み出しました。待望久しい月暦七月十六日(8月28日。正しいお盆の日です)の皆既月蝕ですが、この月蝕を静岡県・水窪で観望しようという企画がまとまったのです。どうぞスケジュール欄をご覧ください。

珍しいこの月蝕を体験しようと、全国各地で企画している人びとがいると聞き及んでいます。お天気次第ですが、宇宙に生きる私たちの奇跡を如実に見せてくれるこの天体ショーを、それぞれの土地で見られるよう祈ります。

「新月の木」造りのモデルルーム
月的生活グッズの展示
静岡県・天竜で伐採された「新月の木」で造られたモデルルーム。
その一画には月暦、月的生活グッズ、志賀の著書の展示も
川根茶の飲みくらべ
「月と桂離宮」セッション
トーク第二部は建築家・大内昌弘さんとのセッション「月と桂離宮」。
休憩室では「新月摘み」「満月摘み」の静岡・川根茶がふるまわれました

端午に竹の神水

端午の節供は6月19日でしたが、恒例の勉強会を兼ねて節供のお祝いをしました。摘んだヨモギをつぶしてお餅を会員が作ってくれましたが、竹の神水をいただく珍しい試みをしたところ、健康と延年を願うこの神水を体験するのは初めての人ばかりで、行事のもつ意味を深く納得してもらえたようです。

竹の神水でお祝い
若竹の猛烈な生長。生がもつ神秘的な力を驚異なまでに示すわたしたちに身近な風景で、それはまた月の姫であるかぐや姫の説話を生み出す背景でもありますが、若竹はまた節々に水を蓄えます。この神水もまた、月の恵みでしょう。竹の生長にあやかるために、この水に注目することは人間にとって自然なことだったでしょう。神水は俳句の季語でもあります。

〈月〉の会会員のIさんの家に竹林があるというので、水の入った竹の伐採を頼みました。初めてのことで大変だったようですが、神水のことを初めて知り、新鮮な体験だったようです。端午に続く七夕(8月19日)でもユニークな試みをしたいものだと考えています。HPご覧の方、何かありましたら是非アイディアを提供してください。

その他

「月 マンダラ」を連載の読み物として披露してきましたが、前回の第十三話で連載終了とします。この13項はほんの一部で、月の1年に合わせた354項目+閏月分、合計384項目分のお話がすでに出来上がっていて、近い将来一冊の本にするつもりです。その前に『月的生活』の版元・新曜社が、現在市場にない『人は月に生かされている』の新版を出してくれるというありがたい話があり、書き下ろしの一章を収めた新版が 年内に まもなく刊行予定です。

旅シリーズ「列島巡礼」青森編について前回のHPで私のレポートを載せましたが、その後、参加された方々の印象記が届いてきています。前回、今回、そして次回の3回掲載予定ですが、今回掲載分では高橋竹山の知られざる逸話を公表してくださった佐藤陽子さんのものなど、それぞれが個性に彩られた文です。会員紹介の前田さんの自己紹介文ともども、ご覧いただければ幸いです(岐阜では前田さんが中心になり、来年〈月〉の会が形成される予定です)。(了)


≪ 第四十三回へ 第四十五回へ ≫
志賀 勝のトップへ
Copyright(C)2007 月と太陽の暦制作室 志賀 勝