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<月>の会・東京 メンバー紹介(第十八回)
♯028 前田真哉さん(岐阜県郡上市)
前田さん(後方)
私は長良川の上流に位置する、郡上という山国で生まれ育ちました。そのせいか、森や里山、そこに流れる川の美しさが何処にでもある当たり前の環境だと長いあいだ勘違いしていました。

大人になって都市に出て、結婚し子供をもうけ暮らす生活の中で、なにか根本的に違っていることに気付きました。具体的にそれが何なのかを言葉で表すことは難しく、知人の多くからは「里心がついた」のだと理解されています。

そんな時、知り合ったばかりの知人から、この月の会のイベントに誘われ、参加したことがきっかけで、ふるさとに帰って生活をすることを決意しました。

定例で行われている勉強会、民俗学者宮田登氏の著作「暮らしと年中行事」の中に書かれている日本の民間暦(旧暦)の生活のありようは、まさに記憶する祖父母の暮らしぶりそのままであり、郡上地域に残る様々な生活慣習は、日本人が長い間続け守ってきた、自然に対する畏れやありがたさを忘れないための知恵であったことがよくわかりました。

その影響で春からは、長いあいだ父母が耕作をあきらめていた耕地に鍬を入れ、門前の小僧経を読むように田んぼを始めてしまいました。自分一人で、何もかもやってみて初めて、農業という考えでは収まりきらない「百姓」の奥深さを知り、里山の大地に吹く風を初めて体感したような感慨をも知ることができました。

本格的な郡上ライフは来年の春以降ですが、今から移住準備を整え、現世から「ときはなたれた」生きなおしをしたいと考えています。もちろん郷里の地においても熊野比丘尼よろしく、志賀さんの著作「月的生活」を曼荼羅として布教活動を実践していきたいと思っています。

月の会長良川の下準備として「月の駅」というサイトも立ち上げましたので、一度立ち寄ってみてください。(情報更新が遅れていますが……)

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