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月と季節の暦
-月と季節の暦とは-
月暦

三日月から始まって上弦、満月、下弦と、月は規則正しく地球の周りを平均29・5日のサイクルで一周しています。「ひと月」というのは古くからこのサイクルをいう言葉で、月暦はこの月のリズムをもとに作られているものです。月の好きな人はもちろん、月は生命のリズムに深く関わっていますから、出産関係者、農業・漁業、芸術家、古典文学愛好家、俳句関係者、小・中・高の先生、東洋医学・西洋医学関係者などすべての職業にわたり、老若男女世代を問わず利用されているのがこの月暦。月の光はすべての人びとを遍く照らしているのです。

月暦の新年は立春(太陽の節目)に一番近い新月を正月一日(ついたち)とすることになっていて、わたしたちに最も身近な天体の月と太陽の両方が分かる便利なもの。こんな素晴らしい暦をなぜ日本人は捨ててしまったのでしょう?

暦には西暦との対照が簡単に、見やすく表記してありますから、この暦だけで日常生活は十分。毎日は太陽の昼と月の夜からなります。例えば、西暦のお誕生日と月暦のお誕生日、2回祝って人生を二倍楽しんでみませんか。

 

季節

西暦では3月から5月までが春、6月から8月が夏、9月から11月が秋、12月から2月が冬と言われています。しかし月暦では一月から三月が春、四月から六月が夏、七月から九月が秋、十月から十二月が冬なのです。およそ15日ごとに細やかな季節の変化を知らせてくれるのが「二十四節気」です。「月と季節の暦」にはさらにすごい古代的叡智(えいち)を収めています。それが、「七十ニ候」。ほぼ五日ごとに季節の推移を細分したのがこの七十ニ候で、ご覧になったらこれにはちょっとおどろかれることと思います。

 

暦=時間を考えるために
 

冬の真っ盛りの西暦1月1日がなぜ新年なのでしょう。これに対し、月暦では新月と立春が緊密に結びついていますから、なぜ正月一日なのかは簡単明瞭。新しい月が生まれ、新しい年が生まれるというわけです。正月元旦が新月で、2週間後には満月がやってくるなんて、思っただけでもウキウキするではないですか。日本列島に生きてきた人びとの時間は月のリズムでした。わたしたちがこの月のリズムから引き離されたときどんなことが起きるのか…生活、身体と結びついていた伝統的行事の混乱、ひいては現在の日本の混迷が証明しているのかもしれません。

自分がどんな時間の中で生活するのかということはとても大切なように思います。押し付けでもない、うそ偽りでもない時間を我が物とするために、時間の体系である暦についてお考え下さい。

 

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