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第二話(月暦六月十四日) 呼子町小友祇園祭

玄海灘にのぞむ佐賀県の西北、呼子(よぶこ)町(現・唐津市北西部)に月暦六月の行事が伝わる。

六月は悪疫(あくえき)退散や水にちなむ行事が全国的に営まれた月。呼子町の八坂神社でも小友(こども)地区で六月十四、十五日の満月のころ「小友祇園祭」が行なわれる。おなじ日、同町にある小川島でも「小川町祇園祭」が開かれるが、夜、港の全船に明かりがともされる。

京都・祇園の八坂神社から流行した祇園祭は台車のうえに華麗な飾り物をのせた山笠(やまがさ)を各地にはやらせた。小友祇園祭の山笠も巨大。祭のハイライト、この巨大な山笠が海に入っていく。

神輿(みこし)が海を渡り渡御(とぎょ)する祭は全国の海の地方で見られたし、今も数多い。現在では復活しているが、かつて絵のように美しかったという静岡県・熱海市の鎮守の社(やしろ)・来宮(きのみや)神社祭礼で海の渡御が不可能になった事情を松平斉光が伝えていて、参考になる(『祭』1943年。現在平凡社東洋文庫)。

小友祇園祭:
約50人の若者が、高さ15m、重さ3トンの山笠を4本の棒で担ぎ海を練り回る様は迫力があります。
八坂神社に、疫病流行病除け、五穀豊穣、大漁を祈願するお祭りです。(唐津市ホームページ資料より抜粋)

(更新日:2006.7.9)


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