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月と季節の農業

第一回 文・磯貝 香津夫

世間一般に行われている慣行農法(化学肥料、農薬を使用するもの)や一部の人が取り組んでいる有機農法では、作物は肥料で育つと考えています。慣行では無機質の化学肥料、有機では有機質の肥料ですが、その根本にある考え方は同じなのです。

それに対して、自然農法では、作物は太陽、地球、月の三つの星の力(エネルギー)で育つと捉えています。光と熱を発している太陽、作物が根を伸ばす大地(地球)は誰の目にも作物を育てる元となっていることが判るでしょう。作物は太陽の光と熱を受け、大地へは根を伸ばして水や栄養を吸収して光合成をしますが、それによって出来た生成物は月の力によって作物の各部へ移行し自らの茎や葉を伸ばし、やがて花を咲かせ、実を付け、子孫を残していきます。

月の働きは目立たない控えめなために、その価値を認識している人は余りいないのですが、目立つ活動的な太陽は陽そのものですが、控えめな月は陰といえるでしょう。月暦を太陽太陰暦といっているのは、このことを言い表しているのでしょう。

世は陰と陽とで出来ているのですから、両方ともなくてはならないものなのです。

今年は三月の後に閏三月が入り、春が四ヶ月となりました。例年と比べ気温が低いことが作物の生育状態をみていて感じられるのですが、夏の暑さはどうなるのか気がかりです。

(磯貝さんは「ぐんま古里農園」を経営しています。住所は、〒370-2451 群馬県富岡市宇田648-1 電話0274-63-4998 ファックス0274-89-3206)

(更新日:2012.5.19)


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