志賀勝から一言 (2012年5月19日)
金環蝕が目前ですが、続いてくる金星太陽面通過も是非お見逃しなく。6月6日(水)ですが、この現象が次に見られるのは2117年といいますから、二度と見られないショーということになります。金環蝕は旅をするチャンスさえあれば世界のどこかで見ることができますが、こちらの方は私たちには最後のチャンス。〈月〉の会では隅田川に望遠鏡を設置、観望会を行ないます。スケジュール欄をご覧ください(クリック)。
新企画開始のお知らせ
ホームページ上で随時「月と季節の農業」を掲載することにしました。暦ご利用の方、ご縁のある方にお願いし、農業の現在や今後の展望について短文をまとめていただきます。農家の方々の読者を得て、今後ますます重要性を増していく農業に資していただければと考えた企画です。
最初に、掲載するのは、自然農業を群馬県で実践されている磯貝さんの一文です。
「月と季節の農業」第一回 (クリックして本文を読む)
以下、いくつか短信を掲載します
新潟県十日町市では、飛渡(とびたり)地区公民館が中心となって「田毎の月」の行事が以前行なわれていました。担当していた職員の方が亡くなられて中断していましたが、今年からまた復活するといううれしい便りが届いています。月暦四月の十五夜満月(西暦6月4日)が当日とのこと。飛渡地区公民館連絡先は TEL0257-59-2032。
4月に金沢市で月と暦のワークショップを開きましたが、郡上市、松江市でも開くことになりました(スケジュール欄参照)。
郡上市では〈月〉の会・長良川が活動しています。松江市は月のルネッサンスのためにさまざまな可能性を秘めた土地で、すでに「松江月の会」が発足しています。私も昨年、一昨年と講演に出向きました。郡上市も水で知られた土地ですが(白山水系)、松江市もまた水の都と呼びたい土地。水は月からやってくるもの、というのはすでに皆さんがよくご存知の神話的思考ですが、この意味でも松江に月の会があるのは意義あることです。松江はまた古代出雲の薫陶が感じられる土地であり、月を介して古代出雲を理解していくとさまざまな発見があります。中央の『古事記』1300年とは違った出雲1300年を考える機運が生まれ、活性化しつつあり、この意味でもとても可能性が感じられる現状です。
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松江では三月十七夜(4月7日)に松江城で月見の会が行なわれたそうで、 写真が届きました。上がった月が赤く、おどろいた人もいたとのこと。 月待ちして月の出を体験していけば、赤く月が出ることが多いことが きっと実感されていくことでしょう。 |
これまできちんとお知らせしてきませんでしたが、「松江月の会」の発足は2009年の長月三日月の日でした(10月10日)。行政の支援を受けての発足になり、会の規約や役員も選任するという本格的体裁の団体になっていて、東京の〈月〉の会のような同好会的なスタイルとはえらく違います。〈月〉の会は地域本位の団体で、各地に各様の顔があるのは面白いことです。松江の個性が発揮されていくことを心から願いたく思います。
ちなみに、松江の会の規約のさわりを参考まで掲載します。世話人代表は製材業の安達公一さん。連絡先は、〒690-1102 松江市東出雲町下意東1636-1 (株)こびき屋内 電話0852-52-2233。
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