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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2013年4月21日 月暦三月十二日)

霜と昇り月夜

新茶の便りがまもなく届くでしょう。2月に静岡の茶農家を前に講演しましたが、4月28日に松江市で裏千家研修会での講演を控えていて、お茶に関わる入り口と出口で縁をいただいたなという気分です。

2月の講演では昇り月夜は霜に注意、というような話をしましたが、満月が4月26日の早朝ですから、それまで霜害が心配されます。万一霜が発生しても、適切な対処がなされ、新茶の朗報が届くことを祈っています。

予告していた茶農家・鈴木正人さんの連載「月と季節の農業」の原稿ですが、先日更新を終えています。とても実践的な内容で、茶農家はもとより農家一般にも役立つことと思います。周りの農家の方々に情報をお知らせくだされば幸いです。(こちらをクリック)

北と南の地域活動レポート

今回の更新、岩手県二戸市と長崎県佐世保市からのレポートを掲載します。二戸の栗林さんの便りは前回も紹介しましたが、「うずまき社」の創立が無事成り、しかも盛大な形で立ち上がったことはご覧の通りです。佐世保市でも「二十三夜」にこだわる地域活動が本格化していて、それぞれ地域の顔をもった個性的な動きで、ワクワクさせられます。日本の各地で地域のことを考えている方々にとってきっとヒントになることと思います。

支えられて
栗林孝安
月暦三月三日
多くの人に支えられ、縄文のうずまき社は月暦三月三日、歩み始めることができました。

当日、延べにすると150人以上の人が来てくれ、その中には〈月〉の会・東京の柴田知子さん、高橋久子さんもはるか600キロ、新幹線でかけつけてくれました。感謝です。

岩手日報やデーリー東北の新聞が、前日や当日に大きく取り上げたので、盛岡、久慈、八戸、十和田などからも人が来て、外は寒いけれども熱気の中で金田一大神楽の舞いやハモニカ演奏、太極拳の演技を楽しみました。また、初めての人が多かったのですが、古民家の気に包まれて、まるで知己のように柔らかな雰囲気のうちに時を過ごすことができました。

ありがたいことに、おにぎり、鳥汁、野菜野草のてんぷら、煮しめ、へっちょこだんご(おしるこ)、おしんこ、お茶など地域のお母さんたちが、100食以上の昼食を作ってくれました。前日からの分担、買い出し、仕込み、当日の接待など本当によく働いてくれました。


縄文のうずまき社開店


また、足沢(たるさわ)みその Oさんが、豆乳や寄せ豆腐を作ってみなさんにふるまってくれましたし、八戸・種差海岸の民宿の女将は、15人もの仲間と応援に駆けつけてくれました。

さらに、うれしいことに〈月〉の会・佐世保の田中千鶴さんから対馬の赤米酒やたくさんのお手玉などお祝いや応援のメッセージをいただき、〈月〉の会・東京の志賀さんからもお祝いと励ましの言葉をいただきました。

こうして縄文のうずまき社は、みなさんに支えられ、そのおかげで出発することができました。

新しい互恵社会を作る、それが縄文のうずまき社のめざすところですが、それがどんなものなのか、どうすればいいのか、どういう形なのか、私にもまだよくわかっていません。でも、グローバル経済ではなく国民経済を作る、見返りを求めない「贈与」の世界を広げる、その二つが柱になるのかなということが、おぼろげながら見えてきました。

最大の贈与者は自然です。自然は何の見返りを求めないで、私たちにたくさんの恵みをもたらしてくれます。月もまた同じです。

かつて岩手には贈与者として純粋に生きた先人、宮沢賢治がいました。縄文のうずまき社も〈月〉の会をはじめ、多くの人とつながり支えられ育てられ、岩手の二戸の辺境の地から「贈与」の世界を広げていきたいと思っています。

なお、HPは新月と満月の月2回、更新していますのでご覧ください。
縄文のうずまき社 栗林孝安 HP:uzumakisha

〈月〉の会・佐世保
田中千鶴さんのレポート

二十三夜石塔
3月8日付け「うずまき社」栗林さんのお便りに触発され、久しぶりの〈月〉の会・佐世保のご報告をさせていただきます。「月と季節の暦」愛用のお仲間(月暦の友)の“月を楽しみ 月と親しむ姿”を共有できるとより元気で楽しい〈月〉の会へと発展して行きそうな気がしております。そのような“起爆剤”を目指します(笑)。

思い返しますと2006年6月9日に〈月〉の会を立ち上げました。(前年の秋、突然に月のリズムで心豊かな人生を送りたいと思い立ち偶然開いた雑誌に紹介されていた「月と季節の暦」が目に飛込み注文。届いた暦に知人が掲載されており、親近感溢れる月暦愛用のスタートとなりました)

その年の11月に志賀さんに市内にある古刹・福石観音清岸寺(710年行基開創)にて「月への招待」と題して記念講演をして頂きました。(著書「人は月に生かされている」にも紹介)

このお寺には、二十三夜石塔が三基もあり、志賀さんから三代に渡り100年位、女性の集会が続いていた証かも知れませんと言われ大変感動致しました。

その時のご縁から、月の会・佐世保主催で何度か「月的生活を楽しむお月愛講座」を開催させていただきましたが、今年からお寺の奥様(月の会)主催の『二十三夜講・女子会』が始まる(復活)事になりました。


二十三夜講・女子会


記念の第一回が、月暦如月二十三日(4月3日)に月の会お仲間13名で開催されました。毎月恒例行事の予定です。

当日は、お昼間の集まりでしたが余りの天候の良さに庭の藤棚の下での会食団欒となりました。


お節句料理
お雛さまも並べ、持ち寄り食が素敵にお皿に盛り付けられお節句料理(チラシ寿司、お吸い物、筍和物、よもぎ、桃カステラ etc)を食べながら野草や旬の食材についても学び合いました。薬草に詳しい人、裁縫好き、料理好き、美容アドバイザー、美容師、保育士、薬剤師、助産師、ベビーマッサージ講師、俳句・短歌の先生、葬儀社社員もいる頼もしい?月の会のメンバーです(笑)。

初めて参加された方から何でも学べて女子力アップする女磨きの二十三夜講ですねと言われました。
二十三夜 待つ女人らの 知恵くらべ
                 桃花

月暦のご縁、志賀さんとのご縁、お月さまと縁も縁(ゆかり)もあるこのお寺に四基目の二十三夜石塔の建立も夢ではないとみんなではしゃいでおります。お楽しみにお待ち下さいませ。

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