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月と季節の暦

暦制作室より

「月の秋」の行事を終え、2004年版の暦販売に忙しい時季になりました。「月の秋」に関しては、イオンクレジットの雑誌「MOM」10月号に「月を楽しむ、月と親しむ」を書き、藍生俳句会の機関誌「藍生」に「月の文化再興のために」を載せました(「藍生」の連絡先はTEL:03−5216−6015 HPアドレスはhttp://www.mmjp.or.jp/aoi/)。

「月の秋・東京」には出版社・地湧(じゆう)社の増田正雄さんが参加され、アピールして下さいました。増田さんとのお付き合いは、木材の伐採に月のリズムが重要なことを明らかにしたトーマ著『木とつきあう智恵』が機縁でした。その地湧社が発行する月刊誌「湧」10月号に、「月のリズムを暮らしに取り戻そう」というタイトルで私のインタヴューが掲載されています。地湧社の連絡先は、TEL:03−3258−1251です。

新しい暦では長崎在住の画家・ヤマサキユズルさんにご協力いただき、エッセイと絵を掲載しています。ヤマサキさんは昨年末に「月の美術館」を開設しました。HPはhttp://www4.plala.or.jp/mount-art/museum/index.html。この月の美術館を通して、森永義和さんと知り合いました。森永さんのHPは「月の魅力と南半球」です。とても素晴らしいものです。ヤマサキさん、森永さん、この「月と季節の暦」HPをリンクしてくださいました。いつも暦を使ってくださっている駒沢大学の西村和夫さんのHP「陰暦」もリンクしてくださいました(http://www.komazawa-u.ac.jp/~kazov/Nis/lunar/links.html)。

昨日(10月21日)の夕刊で台湾の映画監督・鄭有傑の作品『シーディンの夏』が東京で上映中との記事を目にしました。二十代半ばという若い鄭監督は、「天灯(ティエントン)」という伝統行事の美しさを映画に撮りたかったのだとコメントしています。天灯とは台湾や中国における月暦新年最初の十五夜の行事で、提灯を夜空に放って月に願いを込めるもの。天灯の言葉は実に月そのものをも意味する月の別称でもあります。月とともにあるかの地の生活の感動を見てみたい。早速映画館に駆けつけるつもりです。


暦制作室より:イギリスからのお便り

イギリスで暦をお使いのカズコ・ビアードさんにハーヴェスト・ムーンについて問い合わせ、月に関するご主人のお話も送って下さるようお願いしたところ、以下のような返信をいただきました(10月25日)。この重要なお便りについては、次回更新のときに論評しますが、とりあえずお便りのみ掲載します。

Harvest Moonは秋分に最も近い満月のことです。北半球ではHarvest Moonは9月か、あるいは10月の1週目に観られます。大抵は9月ですが、たとえば2001年は10月でしたし、2009年にも10月になります。

ちなみに Hunter's MoonはHarvest Moonのつぎの満月のことで、10月あるいは11月の満月になります。2020年にはHarvest Moonが10月1日でHunter’s Moonが10月31日に観られます。

今年は秋の色が大変美しい英国です。お天気がよく天体観測には良い気候です。たいへん寒かったのですが、昨夜は大きな望遠鏡で火星を観測しました。少し翳ってきましたが、赤い大きな惑星です。

どうぞお元気ですばらしい晩秋をお迎えください。

英国で観られる月食

お天気に恵まれれば、11月8日の夜から9日にかけて英国では皆既月食が観られます。今回の月食はその短さが大きな特徴です。皆既月食は11月9日午前1時6分から1時30分(グリニッジ標準時間)までというわずかな時間に起こります。皆既月食は24分と言う短さです。これは1936年1月8日以来の短い月食です。ちなみにこの月食は日本でも観られ、23分と言う短いものでした。今回の月食より短いものは2015年4月4日まで観られません。これは日本でも観ることが出来、12分という短い皆既月食です。

月食は時折4つのグループとして起こることがあります。つまり4回の月食が連続して皆既月食になるのです。この現象は‘テトラッド’と呼ばれています。今年11月の月食はこの4連続月食のうち2番目のものです。今回の4連続皆既月食は全部英国内で観察できるという珍しいものです。これは1949年から1950年にかけての4連続皆既月食以来の現象で、2050年から2051年にかけての月食まで再び起こることはありません。

ご参考までに、東京では1985年から1986年にかけて4回連続月食が観られましたが、この次は2032年から2033年にかけて観られます。

2003年10月25日
ダレン ビアード(英国,物理学者)

山形市のTさんからのお便り

毎年、「月と季節の暦」を送っていただいておりますTと申します。以前、「人間は“月見る族”と“月見ない族”に分かれる」という一文を目にしたことがありますが、前者の一人である私には、暦が欠かせないものとなっております。

さて、今年もそろそろ新しい暦の季節と心待ちにしておりますが、例年1冊送っていただいているカレンダーを

2004年度版…2冊

でお願いしたいと存じます。友人が大変気に入り、「ぜひ自分もほしい…」とのことでしたので…。

以上、宜しくお願い申し上げます。(10月10日)


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