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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2013年6月9日 月暦五月朔)

「入梅」の季節

今日月暦皐月五月がはじまりました。早々と入梅が宣言されたのにもかかわらず少雨の注意報が出されている始末ですが、暦上で「入梅」はあさって6月11日であり、月暦の今月は「五月雨」、「五月闇」、「五月晴れ」の言葉で象徴される月、梅雨らしい梅雨がやってくることを期待したいものです。

さて、今回の更新は、お便りの紹介と7月の旅行のご案内を掲載します。

最近、昼と夜を区別しようという話をよくしているのですが、現代人の多くは月の夜を経験できなくて実にもったいない生活になっています。月夜といっても、外光がいっさいない月だけの光の環境のことですが、太陽光で見るのとは様相が一変し、本当に神秘的なものです。こういうことを訴えるきっかけともなったのが以下のお便りで、夜の重要性を考えさせてくれるもの。

もう一つは八戸、二戸の旅行のご案内で、このHPでも何度か紹介した二戸の「うずまき社」との話し合いでまとまりました。〈月〉の会のツーリズムは毎回ユニークなもので、満足度は200点、と定評あるものです(笑)。HPご覧の方もどうぞご参加を。

手帳利用の方(福知山市)からのお便り
 私は本所で4年、立川で7年暮らした後、昨年こちらに引越して来ました。東京は真夜中でも街灯のお蔭で夜道が明るくて、月明かりの恩恵はほとんど感じたことがありませんでした。敢えて言えば、2011年春の計画停電のときに満月の明るさ有り難く感じたくらいでした。月明かりを頼りに歩くなんて、小学生のとき以来の体験でした。

 ところがいま住んでいる地域には街灯がほとんどありません。家の敷地内の駐車場から家に入るまでの10〜20mを歩くのですら、真っ暗な夜は懐中電灯が必要です。お月様で言うと、新月から半月くらいは懐中電灯が必要です。ところが半月くらいからでしょうか、懐中電灯無しでも駐車場から家まで歩けるようになります。目の良い人ならもっと早くから大丈夫になると思います。さらに、満月が近づくにつれてどんどん明るくなって、夜の道が歩きやすくなっていきます。満月の頃なら夜中にあちこち散歩ができるのではないかと思うのですが、夜中はどんな動物が出て来るか分からない地域ですので控えています(笑)。ところが満月を過ぎたとたん、太陽が沈んで真っ暗になると本当に真っ暗になります。満月を過ぎてすぐであれば、お月様もすぐ出て来るので良いのですが、半月(下弦の月)になる頃にはお月様が出てくるのは真夜中です。したがって、満月を過ぎるとふたたび駐車場から家までの道で懐中電灯が必要になります。「陽極まれば陰となる」とはこのことか!といつも思います。

 また、お手洗いが離れにあるものですから、真っ暗な夜は灯りが必要です。夜中に目が覚めてお手洗いに行きたくなったとき、灯りが必要かどうかはお月様の大きさと月の出/月の入りの時刻に依ります。

 それから、お星様も新月の夜はとっても綺麗です。お月様が隠れている時間帯もとっても綺麗です。東京とは桁違いに沢山の沢山のお星様が夜空に輝いています。過疎地なので街灯も家の明かりもほとんどないお蔭です。ところが満月の夜は明るいお星様しか見えません。それでも東京の夜空よりは沢山見えます。

 日々そのような体験をしているものですから、自然と月齢に意識が向きます。街灯が普及するまでは、旧暦は暮らしに則した暦だったんだろうなぁと思います。そして街灯のない私の暮らしにも則した暦なんだろうなぁと思っています。

 長くなりました。年が明けたら月暦手帳にお世話になります。どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。

〈月〉の会 7月旅行企画
「月渡る 〈戸〉に遊ぶ − 八戸海月、二戸のホタル」

岩手県・二戸で活躍している栗林孝安さんについては、これまで会のお知らせでお伝えしてきましたが、桃の節供(4月12日)の「うずまき社」設立の際には、東京の会から高橋久子さん、柴田知子さんが応援に駆けつけ、〈月〉の会・佐世保からもお祝いが寄せられて、盛大な発会式になったそうです。(会のHP参照=クリック)

うずまき社と〈月〉の会で催しができれば、という話をしていましたが、栗林さんを中心に八戸市を含めてさまざまな動きが生まれ、〈月〉の会まで作ろうという気運にまでなっているとのことです。以下、栗林さんからのお便りを紹介します。

こちらでも月の会を作りたいと思っています。幸い月のカレンダーを買っていただいた何人かが協力してくれることになりました。八戸の名勝、種差海岸(たねさしかいがん)の民宿、石橋の女将も手助けをしてくれることになり、広域ですが「海の月、山の月、戸(へ)の月の会」を作ることになりました。一戸から九戸まで、その周辺の市町村のみなさんと、海の月は八戸・種差海岸の民宿・石橋を、山の月は二戸の縄文のうずまき社を会場に、月に遊び月に親しみたいと思います。どうぞこちらのほうも応援のほどよろしくお願いします。7月20日(土)月暦六月十三日に種差海岸で結成の会を開きます。よろしかったら、ヒメホタル狩りもかねて、7月20日(土)、21日(日)、22日(月)とこちらへいらしてください。20日は八戸種差海岸の民宿、石橋泊、21日は二戸の民宿泊になります。お待ちしております。

東京の会としては、望外の進展で、月を仲立ちに八戸、二戸など東北の方々と親しくお付き合いできることになり、うれしい限りです。

つきましては、取り敢えず以下の要領で旅の計画をお知らせします。これまで東京の会はさまざまな旅行を営み、その実績は周知のことと思いますが、今回の企画も2013年を飾る感激の体験になることと思います。皆様の良き反応を期待しています。

日時 7月20日(土 月暦水無月十三夜)から
   7月22日(月 水無月十五夜)
日程 7月20日 八戸市
   (海の月=種差海岸での月待ちなど)
   7月21日・22日 二戸市
   (ホタル狩り、縄文遺跡や天台寺等探訪)
主催 うずまき社、
   海の月・山の月・戸(へ)の月の会(仮称)、
   〈月〉の会・東京

詳しい交通手段、タイムスケジュールや旅行代金などは参加人員の状況を見て、追って参加希望の方々にお知らせするつもりです(一泊だけの参加も可能)。どうぞ、お早めにオフィスまで一報くだされば幸いです。

〈月〉の会・東京オフィス連絡先 TEL03-5246-5588


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