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志賀 勝
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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2006年11月5日)

2007年版暦予約締め切りは11月10日

手帳見本

助けてくれる方がいてこのHPを毎月更新することができていますが、一方通行のHPのため、一体どのくらいの人の目にこの欄が触れているかが不明です。

先月初め2007年版暦の予約募集を打ち、はじめてご予約のメールなどが入るようになりました。その数は少なくないもので、この欄が多くの方々の目に触れている、という実感を得ることができ、毎月のそれなりの労も報われた思いです。

暦の予約期日は11月10日(金)の数日後に迫っていて、それ以後は送料等がかかるようになりますのでご希望の方はどうぞお早めに連絡ください。暦とともに手帳も販売しますが、手帳の方は暦に先立って出来上がってきました。写真のようなものです。定価は1,050円(税込み・送料別 ただし暦とともにご予約の場合には送料等がかかりません)。こちらもご注文をお待ちしています。

講演二題

案内版

10月15日に「首都圏横手市ふるさと会・交流会」で講演しました(上野のレストラン・グリーンパーク)。在京の横手市出身者が横手平鹿八市町村合併一周年を記念して開いたもので、百人近い出席者があり、横手市からも五十嵐横手市長らの臨席があってにぎやかな会でした。

拙著『月的生活』では、横手市はじめ秋田県の月と行事に特に注目しています。また、他の東北各県とはいろいろ人的関係や交流がありますが、秋田県だけが空白で残念でいただけに何よりの機会となりました。

横手ふるさと会
その土地の宝は内部をよく知る方々にはよく見えないということがままあるものです。月暦を制作する外部のわたしの目から見て、横手・秋田の伝統的月の文化の重要性、精神的遺産はとても大きなもので、そのような評価を聴いていただきたいとの一念でお話しました。話し終わって懇親の席では、期待に違わず大いに勉強させていただきました。二十三夜講などを精力的に取材してその復活を考えている区長さんの貴重なお話。講演ではわたしが「月の紀行家」と名付けている菅江真澄(「月の出羽路」をはじめとする感動的な紀行文を残しています)について触れましたが、横手ではなんと「菅江真澄研究会」が結成されている! といった、まったく不明が恥ずかしくなる重要な情報も教えていただきました。この講演は「深大寺十三夜の会」に関係する方のご縁で実現したものでした。

深大寺十三夜
その深大寺十三夜の催しが11月3日に開かれました。前回は、催しが始まるとともに小雨が降り出し、やがて大雨、しかし催しが終わって夜半に月を見る、という一夜でしたが、今回はいい月夜に恵まれました。例年通り、千年の響きをもつ天台声明と松田弘之さんの能管、岩佐鶴丈さんの薩摩琵琶演奏の合間にわたしは話しましたが、ちょうど「文化の日」と重なったもので、数十年の歴史しかない文化の日と千年の伝統を持つ十三夜の対比を念頭に、月と太陽のリズムが19年でほぼ一致する不思議、白楽天、蘇軾の詩を紹介しながら、月は人と人がつながっていることを教えてくれる大いなる自然、といった話をしました。〈月〉の会の方々には、月見そばを囲みながらの和気藹々の一夜を過ごしていただけたようです。

深大寺十三夜は8回目を数えましたが、今年は、佐世保、大阪、名古屋、深谷でも同好の方々が十三夜の集いを開きました。特筆に価する動きです。


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