こちら信州佐久の地は、日中は30度を超えますが、高原のおかげでさすがに朝夕は涼しくなります。
佐久町立「さくまち図書館」は、去る6月1日に開館しました。蔵書数が4万冊そこそこの小規模な図書館ですが、町民の生涯学習の拠点として、"暮らしを豊かにする"魅力のある図書館を目指して、毎日の図書館運営に努めております。
「旧暦」を、暮らしに生かしてみよう――スローライフの試み――をテーマとしていることも、その一環として考えております。具体的には、「端午の節句」や「七夕」など、年間の伝統行事を「旧暦」や「月おくれ」で、図書館祭りのイベントに取り込み実施したり、関係の資料展示をしたりします。
これからも、資料提供などご教示・ご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
さて、「旧暦カレンダー」のおかげで、お月さまへの関心が一層高まり、親しくしております。
旧暦の皐月(さつき)のお月さまが、7月16日に一巡りしました。「皐月」は、「月見ず月」と呼ばれるそうですが、今年の当方の梅雨は雨が少なく、九日、十日から連日お月さまに出会えました。
十一日の月は、「兎の上半身=蟹の左ハサミ」が、くっきりと見えたとたんに、梅雨雲のベールがかかりました。
十二日の月は、東の空がほんのりと明るく、月の在処(ありか)が確かめられましたが、すぐに雨になってしまいました。
十三日の月は、バッチリ。写真にも撮りました。電灯を消した寝床に差し込む月明かりを楽しみました。……(中略)……
こんな調子で意外なほど、お月さまに出会え、満月以降の朝の月までも追いかけることができて、「皐月の月」には満足でした。
「水無月」のお月さまは、どんな顔を見せてくれるでしょうか。楽しみなことです。
水無月四日、日が落ちてすぐに月齢2・7の細い月が見えた。
天文用語では、「地球照」とか。細く輝いている部分の反対側が、地球からの反射光によって、暗赤色に見える。
「老月」とも呼ばれる? 8時半頃まで、久しぶりに感激だった。
水無月五日、高い空に、少しふくらみを増した細い月が見えた。
これから毎日、夕涼みがてらに月を眺めることが楽しみだ。……(中略)……
暑さがいよいよ募ります。お体にお気をつけくださいますように。
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