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志賀勝から一言
(2014年6月24日 月暦五月二十七日)

佐久レポートの2回目を掲載

今回の更新では、別掲「発見 月の名所 月の望月」の二回目も入れています。「月輪石」発見の経緯をレポートしましたので、ご覧いただければ幸いです。(こちらをクリック)

この発見は、月の復権を図るに当たって歴史的とも言えるなものなので、多くの方々に霊石そのものを見ていただきたいと思い、旅行の計画を調整しはじめました。佐久市の望月の方々はもちろん、多くの地元の方々にも歴史のミステリーを知っていただく機会になればと願っています。

閏(うるう)九月のたのしみ

今年の暦ではユニークなタイミングが二度あります。一つは、閏月が入る年で、九月の後閏九月が入りますが、九月といえば重陽の節供と十三夜のある月。閏九月には二度目の重陽の節供と二度目の十三夜がいとなめることになります。「後の重陽の節供」、「後の十三夜」というわけです。

中秋名月は今年は早い日取りで、西暦9月8日(月輪石観覧の旅はこの日を考えています)、重陽は10月2日、十三夜は10月6日と、いずれも例年より早い日取りです。そして、後の重陽節供は11月1日、後の十三夜は11月5日。

八月が閏月だと中秋名月も二度あり、閏八月の名月の方は「後の名月」などと言って、むかしの文人たちがこちらの名月も一回目と同様観月を試みた記録が残されています。では、「後の十三夜」はどうか? 日本の文化史上、その記録が残っているかどうか、これから調べなければと思っていますが、記録が残されていない場合は、史上はじめての「後の十三夜」観月会、の意気込みで何か計画できないかと考えています。幸い、俳人を中心とする〈月〉の会・南アルプスの方々から企画の相談があり、重要文化財の古民家を使った観月会が実現しそうです。

待ち遠しい朔(さく)旦冬至

もう一つのタイミングは、「朔旦冬至」。月と太陽が同日に誕生日を迎えるたいへんユニークな日取りですが、その日は西暦12月22日にやってきます。次回のこういうタイミングを調べてみたら、何と2052年のこと。これから38年は「朔旦冬至」はないので、一期一会の機会と言うしかありません。めったにない機会、という意味でもそうですが、朔旦冬至は太陽系に生きる私たちの存在の秘密に触れ、粛然とした気持ちにもなれる祝いの日です。この日にも催しを、と思いますが、多くの人々にとっても気付きの日となるよう願っています。

「発見 月の名所 第五回その2」を読む(クリック)
「〃 その1」から読む(クリック)

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