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志賀勝から一言
(2014年11月22日 月暦十月一日 11月29日修正)

「奇跡の名月」報告その二

前回につづき、171年ぶりに現われた「後の十三夜」を祝う私たちの催し「奇跡の名月」について写真で報告します。

その後に、共催団体の「ゆずり葉の会」の高橋久子さん(〈月〉の会会員でもある)による素敵な一文を掲載します。

志賀の解説を聴く参加者南アルプス市長
月待ちをする人々
月の出
お供物
月見ドロボー
後の十三夜
今同人を中心とした句会
(いちばん上左)催しの最初、安藤家で南アルプス市長の話を聴く参加者。(いちばん上右)南アルプス市長・中込さん。(上から 2段目)「月待ち」案内人・志賀の解説を聞きながら月待ちする参加者。(3段目)月が出てきました。(4段目)月へのお供物。(5段目)「月見ドロボー」を撮ってしまいました。(6段目)安藤家より後の十三夜を見る。(いちばん下)催しの最後は「今」同人を中心とした句会(以上撮影・穂盛文子、ほか)

しつらいと「後の十三夜」
室礼 ゆずり葉の会 高橋久子


「安藤家」の庭にて
 国の重要文化財の安藤家での室礼は、ワクワクする気持ちでした。「室礼」とは、行事のこころを季節の植物や道具でしつらえもてなすことです。その言葉を知る人は少なく、知って頂く良い機会と考えていました。が、171年ぶり、今世紀最初で最後という「後の十三夜」に立ち会え共に過ごせたことがより貴重に思えました。

 月待ち、お点前、篠笛の音、投句、庭では子供たちが、お団子をお月さまに代ってとる、今は珍しい「お月見ドロボー」の遊びに興じます。そして郷土料理の直会。3つの異なる会が集まったからこそ生まれる豊かな行事とその中での室礼の数々。正にそこは床の間の室礼「異風同心」(姿、形は異なるが、同じ心)そのものです。仕事一筋の参加者から「生活の質を高め、ユトリにも目を向けていかなくては。中身の濃い2日間でとても良かった」との感想が寄せられました。人生の句読点になった奇跡の「後の十三夜」でした。感謝です。

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