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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2004年5月10日)

HP更新が遅れて申し訳ありません。4月中に更新の予定でしたが、PCの環境が悪く、多忙と重なって遅れてしまいました。

まず前回1月の更新後の報告を簡単に致します。

2月2日、岩手県主催の「いわてエネルギー感謝祭前夜祭―地球に感謝を捧げる夕べ―」で講演、当日は折りからの大雪でしたが、熱心な方々が集まってくださいました。特筆したいことは、講演後に暦利用者や藍生俳句会同人の方に懇親会を呼びかけていたのですが、10人の方がおいでくださったこと。はじめてお会いする方々ばかりでしたが、暦作りをはじめて8年、各地の方々が使ってくださっているつながりを実感しました。8年間ずっと暦を使いつづけ、しかも暦を保存しているという方も数人おられて、感銘を受けるとともに、暦作りの重要さに思いを新たにする機会となりました。藍生俳句会の方からは三日月信仰についての貴重なお話をうかがうことができ、その報告は句誌「藍生」4月号で致しました。

2月5日は月暦正月の最初の十五夜でしたが、例年通り「暦開きの会」を開催しました。第三回目となる今回は浅草のホテル・魚眠荘が会場、50名の方々が参加。満月の塩作りの三好良社の方々もたくさん参加されました。会場の屋上からは隅田川が一望され、強い風の吹く日だったので、十五夜の白い月が煌煌と輝いていました。熊本からバンペイユが届き、月のように円く大きなこのかんきつ類をみんなで楽しみました。

4月4日、「花月夜(はなづくよ)の夕べ」。この日は十五夜なので、花と月を両方楽しむ会として企画していました。場所は調布の野川沿いの桜並木。開花が早かったので花はあきらめていたのですが、おどろいたことにサクラは咲きつづけ、この日は満開状態、まだ蕾まで残している樹もあるではありませんか。野趣あふれる野川沿いのサクラのトンネルを楽しむことができ、大成功の会となった次第でした。桜守で知られる佐野藤右衛門さんはサクラは月夜に向かって咲くと言っていますが、ほんとうにサクラは満月を待っていたと感心しました。夜の部は調布の田上悦子さん宅で二次会。シタール奏者の伊藤公朗さん夫妻も駆けつけて見事な演奏と歌を披露してくれました。最後はベリーダンスの望月久美子さんも合流、即興のベリーダンスとシタール演奏を堪能しました。

4月10日に志賀は<月>の会・長崎の例会に出席しました。この会は「月の美術館」を主宰するヤマサキユズルさんが中心となって今年1月24日の三日月の日に結成されました。4月10日の例会当日は30名が参加、私の話を聞いてくださいました(<月>の会・長崎のHPをご覧下さい)。

翌11日は熊本に行きました。熊本も暦利用者の多いところで、懇親会を呼びかけていたところ、10人の方々が集まってくださいました。それぞれの方が初対面だったのですが、会ってみるとなんらかの縁が発見されて、やはりおなじ地域の方だなあと思うと同時に、月が取り持つ縁のありがたさも感じたものでした。八代からは園田さんも参加され、この日の会のためにいろいろアレンジしてくださいました。この方は農家ですが、月のリズムで農業を営んでいます。その話にみんな興味しんしん、感心してしまいました。この話はまた改めて紹介する機会があるでしょう。

さて、今後の予定ですが、<月>の会として取り組む催しとして大きなものがふたつあります。

ひとつは「月と芭蕉」。昨年来、月の文化の再興を試みてきましたが、芭蕉を月の詩人としてとらえ直すことが重要との観点から企画したものです。今年は芭蕉の生誕から360年、「奥の細道」に出発した月暦三月二十七日、西暦では今年は5月15日のことになりますが、この日に、俳人で藍生俳句会を主宰する黒田杏子さんをお迎えして講演を中心とする催しを企画しました。もう間がありませんが、幸いにしてこのHPがお目にとまり参加を希望される方がいらっしゃればどうぞ<月>の会までご一報下さい。(「藍生俳句会」のHPもご覧下さい。)

<月>の会主催 「月と芭蕉」講演会のお知らせ

今年は芭蕉の生誕から360年。これを記念して三重県上野市や東京の芭蕉記念館など記念行事が企画されています。

芭蕉は月の発句を多く残しています。「おくの細道」に旅立ったのは月暦で三月二十七日のことでしたが、それは有明の月が残る日のことでした。

今日、月との関係で芭蕉を回顧することは、俳句の世界はもちろん、日本の文化の特質を考える上でも意義あることと思われます。

<月>の会では、藍生俳句会の黒田杏子主宰をお迎えし、月暦三月二十七日の今年の該当日に当たる5月15日、「月と芭蕉」講演会を企画しています。俳句に携わる方々、月に興味のある方々に、月と俳句、月と文化を考えていただく機会となれば幸いです。ご参加をお待ちしています。

日時 5月15日(土)午後2時半開演(2時開場)
会場 中野サンプラザ9Fカトレア(JR中野駅北口すぐ)
参加費 1,500円
講演 志賀 勝 「月と文化」
八木倫明 月のケーナ演奏
黒田杏子 「月と芭蕉」
連絡先 <月>の会
東京都台東区花川戸1-15-1-704
電話:03-5246-5588 ファックス:03-5246-5589

ふたつ目は、今年のビッグイヴェントです。8月30日の十五夜満月、高野山で「月の高野山」を催すことが決定しました。この催しについては、とりあえず<月>の会・大阪のHPをご覧下さい。大きなポスターやチラシもできあがりました。掲示をご希望の方はどうぞ各地の<月>の会までご一報下さい。


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