三重県二見浦の夏至=十五夜の催しが近づいてきました。夏至や冬至には近年「キャンドルナイト」の運動が盛んで、たくさんの人びとが参加していますが、環境問題を考える試みでもあり、また一夜の楽しみでもあるこの運動の参加者に提案。今年の夏至は十五夜ですから、月さえ出たら、キャンドルもやめにして月の明かりを楽しむというのはいかがでしょう。キャンドルナイトをムーンライトナイトにできるかもしれません。
2月末、静岡の山奥に取材で出かけたとき、「十八夜」の月明かりに感動しました。満天の星がうつくしいほど輝いていた夜でしたが、山道は真っ暗闇。前がぜんぜん見えない山道を歩くという怖い体験をしました。しかし、十八夜の月が昇ると、がぜんスイスイと歩けるのです。満月からしばらくたった十八夜の月でしたが、その明るさにはほんとうにおどろきました。闇夜と月夜とがどれほどちがうのかを実感した貴重な体験になりました。
夏至ムーンライトナイトはきっと特別な夜になることと思います。是非試みたらいかがでしょう。
二見の催しでお話したいと思っているのは、夫婦岩が自然のストーンヘンジになっているということです。イギリスにあるストーンヘンジは不思議な石の構造物としてなぞに包まれていましたが、太陽と月を観測する天文台のようなものだったということが分かってきました。夫婦岩はそれを自然として表現したユニークなものです。
もうひとつは、ヒキガエルとカラス。わたしの本『人は月に生かされている』に、「馬王堆漢墓」として知られる中国・前漢時代の発掘物中、月にヒキガエルを描いた絵柄のある着物があってその写真を載せましたが、この絵には太陽とそのなかにいるカラスも描かれており、中国の神話世界を図像で表現した貴重なものです。その本に入れるために利用した写真は白黒のもので、不鮮明なため描かれているものがどんなものかがよく分からない代物でした。
この絵のカラー版の原図を見ました。新発見がありました。二見やその周辺はカエルとカラスにとても縁のある土地です。その新発見をお話したいと思います。
賓日館というふるい建物で「日月 二見」の催しが開かれることも楽しみですし、ソプラノ・サックスの名奏者・山本公成さんがどんな演奏を披露してくれるかも楽しみなところ。
以前のこの欄で紹介したように、夏至=十五夜のつぎのめぐりあわせは38年後。太陽と月のふたつに親しむ二見の催しに、どうぞ皆様ご参加ください。
三日月信仰について
前回のHPで三日月に祈る方の紹介を掲載しました。この方を紹介くださった佐久穂町図書館の依田さんから、またあたらしい貴重な情報を寄せていただきました。以下に、依田さんのお便りとわたしの返信を掲載します。