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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2005年4月3日)

いそがしい3月でした。「現代農業」の月特集の反響はついに500人を越えて現在に至っています。あたらしい時代への息吹ととらえてもいいのでしょうか? わたしのもとに届いたたくさんの声にどう応えたらいいか、大きな課題を与えられました。

3月中の特筆すべきことは、熱海、名古屋で〈月〉の会が生まれたこと。黒川能で有名な山形県櫛引町でも、〈月〉の会の農楽部(能楽にかけているのでしょう)を作ってはという今後がたのしみな声を聞きました。

3月中に4回講演の機会がありました。講演後記の形を借りて、以上のような動きも書き留めておくことにします。

講演後記のページへ

〈月〉の会・三重のホームページが立ち上がりました。アドレスはこちら。どうぞアクセスしてください。

中京圏で名古屋の会、三重の会が成立したことで、6月20、21日に予定されている二見が浦での「日月 二見」の催しがにぎやかになることでしょう。その二見のチラシができあがりました。月と太陽がおなじ日に満ち満ちるほんとうにめずらしい日です。どうぞこの自然のリズムにシンクロナイズしてみてください(別掲参照)。

この二見の催しは、「月の高野山」同様バス仕立てで観光することを計画中。関心おありの方はお早めに各地〈月〉の会までご一報を。

三日月信仰の貴重な情報

いつもお世話いただいている長野県佐久町図書館館長の依田豊さんを通して、三日月のときに月に祈るご家族の貴重な情報に接することができました。長野県南佐久郡の女性のお話ですが、その方によると――

三日月の出る夕方西のほう、松葉をたいて一ヶ月の無事を感謝し、あたらしい月もまた無事であるようお祈りする。三日月が見えないときは日にちがずれても月の出ているときに祈る、とのことでしたが、義理の父親がいつもやっていたしきたりを義父死後も継承し、意味は分からないけれど続けている、とのことでした。家族がそろうときは、みんなでやっているそうです。

日本における三日月信仰を追跡しているわたしとしては、実にありがたい情報、しかも現にいとなまれている方のお話ですから、感動を覚えました。

暦をご利用の方からのお便りに、静岡県で農業をいとなむNさんから、「『現代農業』の特集『月と農業』を読み、あらためて農と月の結びつきの強さを認識しました。漁業も月に支配されているそうです。ハワイでは、上弦、下弦の月の夜は出漁はもちろん種まきも不適と考えられていました。トラック語で満月の夜は bonung aro といい、『産卵する夜』を意味します。お茶畑の虫も満月の夜にたくさん発生すると書いてあったので、本当にびっくりしました」という文面のものをいただきました。この情報は新曜社刊『消えゆく言語』にあるとのこと。未見の本ですが、有益な情報が含まれているようです。

鳥取県のOさんからは、「先般お送り頂いた『月と季節の暦』を拝見し、それは素晴らしい品位ある美術品であることにまず感動いたしました。一部は職場に掲げ、一部は千葉県在住の倅夫婦に送り、一部は自宅のわが部屋に、自宅用は手元に置いて毎日のように眺め、読みながら月に関する勉強を始めています。」というありがたいお便りをいただきました。

講演後記を含めて、今回の更新は長い文になって申し訳ありませんが、重要な情報を入れたつもりですのでどうぞお許しください。

このホームページを閲覧してくださる方は多数にのぼっていますが、今後さまざまの方々のご意見、レポートなどが掲載できれば誠に幸い、みなさまのご投稿を是非是非お寄せください。


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