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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2005年8月14日)

秋立つ日 夕月を待ちながら…


鳥井美智子さん揮毫

立秋=三日月の日の8月7日、東京・浅草で月暦についての講演とビデオ「月の高野山」上映会を催しました。暦利用者など170人の参加者を得て盛会でした。

小さな団体である〈月〉の会として、せいぜい知恵を絞って皆様に楽しんでもらうよう努力しました。書家の鳥井美智子さんにタイトル「秋立つ日 夕月を待ちながら…」を揮毫していただき(見事なものでした)、月をイメージしたお花のセットやBGMの選択、そして会員の方々の作品展示などに心を配りましたが、特筆したいことは屋久島から「縄文水」を取り寄せ、皆様にたしなんでいただいたこと。お水ばかりではありません。暦をお使いの川崎さんが、手づから屋久島の竹でたくさんの水飲みを作り、送ってくださったのです。催しに一味添える、これ以上にないプレゼントになりました。屋久島の川崎さん、本当にどうもありがとうございました。

屋久島の縄文水
休憩タイムに、屋久島の竹に入れて縄文水がふるまわれた

催し後、参加した方から早速にお便りを頂戴しています。このようにご丁寧なるご挨拶をいただけるのは、まさに月の催しならではのことと感動します。お二方の文を紹介します。

拝啓 昨日は思いもかけず私の五十年来の親友の目と鼻の先で月の会が催されて参加させていただき、志賀様にもはじめてお目にかかれまして幸せでございました。同好の方が多いことにもおどろきました。友人のIさんもとても喜び、私たちなり、時をすごしました。「月の高野山」、御自分の目で高野山の十六夜の月をご覧になった方々、本当に羨ましく存じました。でも、ビデオを拝見して、少しでもこの幸せにひたることができました。……残暑のますますきびしい折から、くれぐれもご自愛くださいませ。取り急ぎ一言御礼まで。(東京都・Nさん)
残暑お見舞い申し上げます。立秋の三日月のお話を伺い、ありがとうございました。高野山のビデオとBGMなど、また五重塔に寄る時間なく、皆様と話す折なく残念でした。毎月第二の土曜日月の会があると聞き、ご案内があればと思っています。お礼まで。(埼玉県・Mさん)

なお、ビデオ「月の高野山」をダビングして頒布いたします。頒価2000円。貴重な記録映像ですので、どうぞご注文ください。注文先:電話03-5246-5588まで。

志賀の講演
東京では初となる志賀の講演「月暦の見方、使い方」
ビデオ上映
詩の朗読
昨年の記録「月の高野山」をビデオ上映 会員・田上悦子さんによる詩2編の朗読
記念写真
期待された三日月は、結局出ず終い。最後までおつき合い
いただいた参加者のみなさんと、浅草寺境内にて

今年最大の満月の日、熱海で

以前のHPで紹介したように、7月21日(月暦水無月)の満月は年間最大の大きさでした。この日、熱海で小さな催しが開かれました。熱海の民話の会の方々が月の童話を朗読、わたしは二、三歳の幼児や七、八歳の子どもたちがどのように月を見ているか、実例を紹介して話をしました。

子どもも集まってくれ、子どもと一緒の月待ちはいいものだなあ、と共に月を待ちました。子どもたちったら、一生懸命になって月を探していました。いい光景でした。

そして、いつもの赤い月! 熱海で三回目の満月祭でしたが、毎回感動的な月に恵まれています。11月27日、3月26日、そして今回では月の出のポイントが北から南へと移動している、実際にその月の動きを確かめるのも楽しいひと時でした。

地元新聞の記事と、この催しを中心になって企画した〈月〉の会・熱海の寺門さんの印象記を掲載します。

金色の待つ宵月に 明日はどうぞ美しく装って お出かけ下さいと お願いしておきましたら── なんと!ドデカイお月さま 赤い紗絹を身に纏い お出ましになりました。みんなビックリ 語り部の方達も 偶然大阪からの ミユージック修行中の3人も最後まで手伝って呉れて盛り上がりました、食事も前後2回にわたり大盛況でした、海遊びも 月もみんな大満足 少しずつ拡がると良いね。

寺門千恵

写真1
写真2
熱海・ムーンテラスにて行われた満月の催し(撮影:梶俊浩さん)

仲秋へ

伝統としてのお盆は、今年は8月19日の七月十五夜を中心とする数日間。満月は20日ですが、この日に三重県鈴鹿の真言のお寺で催しが企画されています。昨年の「月の高野山」の流れが今年も実現でき、うれしい限りです。わたしの講演タイトルはちょっと遊んで「満月、満月。盆、盆、盆。」。詳しくは別掲スケジュール欄およびチラシをご覧ください。

仲秋の月八月は9月4日にはじまります。名月は9月18日。今年は十五夜が満月の日になります。この日わたしは、大阪の観月祭に、翌日は名古屋のお寺の十六夜祭に出向きますが、これらもスケジュール欄をご覧ください。

月への関心の高まりとともに、仲秋の名月を祝う人びとが増えてきているようです。

暦を使っていらっしゃる福岡県久留米市の佐野さんも、はじめての仲秋の催しを企画されたようです。どうぞお便りをご覧ください。

志賀さん こんばんは、久留米の佐野です。
ご無沙汰しています。

二見が浦のこと、鈴鹿のことなど懐かしい気持ちで読ませていただきました。と言いますのは、ワイフの出身地が三重県津市で、二見・伊勢はよく訪れていましたし、鈴鹿の子安観音は子供たちの安産の祈願に(ワイフが)訪れたところです。

7月21日は久留米にいましたが、PCのある部屋の窓から、丁度大きな満月が見えました。気のせいか普段よりかなり大きいようにも感じられました。

9月18日(旧暦8月15日)は、楽しい満月の夜を迎えられそうです。大分県飯田高原では、この日ウエスタン牧場にて、和太鼓グループ「TAO」<タオ>の演奏会が開かれることになりました。私たちシニアネットの仲間は、昼間は太鼓の演奏<と馬の競演>を聞いて、夜は私の家、「楓樹荘」で仲秋の名月を鑑賞する宴を開く予定です。以前、夜の野外におけるTAOの演奏を聞いたことがあり、素晴らしい雰囲気に感動しました。今回は馬との競演が計画されている故か、昼間の演奏会であることを残念にも思っています。

以下、佐野さんによる「TAO」ライブコンサートのご案内です。

楓樹荘に近い「エル・ランチョ・グランデ」にて、全国障害者馬術大会の一環として、「TAO」のライブコンサートが開催されます。

 日時  9月18日(日) 13:30より
 会場  「エル・ランチョ・グランデ」内特設ステージ
 料金  3000円(小人2000円)

久住町の「TAOの里」を本拠として、広く公演活動を続けている「TAO」を御存知の方は多いと思います。

榎木孝明美術館にて予約を受け付けてもらえることになりましたので、チケットご希望の方は、下記、佐野あてのDMにてお申し込み下さい。
日帰りでも充分ですが、この日は「仲秋の名月」にあたります。
太鼓の響きに酔ってから、楓樹荘で月見の宴……というのはいかがでしょう?
名月の前夜になりますが、17日泊で翌日コンサートへ……というコースも可能です。

チケットの予約を次のようにお受けします。
 1)コンサートチケットのみ。
 2)コンサートおよび楓樹荘宿泊。
 宿泊希望日 17日 OR 18日
  (両日とも10名程度まで)。

・チケットは早く売りきれる可能性が高いので、早めにご連絡下さい。

・コンサートおよび関連行事(全国障害者馬術大会)の概要は、榎木孝明美術館(九州芸術の杜)のHP・掲示板にてご覧下さい。

  http://www.e-kyushu-geijutsu.com/

佐野 利彦  sn-toshi@kumin.ne.jp

やはり暦をお使いで、長野県の望月町(かつての月の名所)にログハウスをお持ちの長田さんも、「月を見る会」を企画しているとのこと、大阪の催しが入っているのでうかがえなく残念。熱海の寺門さんもディジュリドゥ奏者KNOBを迎えて名月鑑賞会を開くそうです(連絡先レストラン「テール・エ・メール」電話0557-82-7665)。

東京は、異様な湿気と暑さがつづきます。毎年夏が来ると生存の危機を感じるのはわたしだけではないでしょう。月とともに、自然としての人間が起ち上がりたいものです。

全国の皆さん、どうぞ自前、手作りの「仲秋の名月」をお楽しみください。


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