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月と季節の暦とは
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月と季節の暦
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<月>の会・東京 メンバー紹介(第九回)
♯016 大谷登志子さん(神奈川県大和市)
私が月の会と関わるようになったのは、農業関係の出版社に勤務していたのがきっかけです。その職場では毎年、時期になると月暦カレンダーの注文用紙が回覧されてきて、「知り合いに配る」とまとめて注文する人も。私も「月のカレンダーなんて、なんかいいかも」ぐらいの気持ちで購入し、なんとなく飾っていました。
その月暦カレンダーを「スゴイ」と思うようになったのは、私が携わっていた農家向けの月刊誌で「月と農業」という特集を組むようになってから。
作物が生育するリズムや、害虫のふ化・発生時期は、どうも月や海の潮の動きと深い関係があるようです。満月や新月、大潮・小潮などを確認しながら、農薬や栄養剤を散布する時期や、作物の種をまいたり苗を植える時期を調整していることを多くの農家から教えてもらいました(詳しくは『現代農業』2005年3月号を)。とにかく農家の皆さん、月をよく見ていたんですね。

大谷さん
江戸時代の農家が書いた「農書」には、「ダイコンは闇夜に収穫すること。月の明るい晩に収穫したダイコンは中にスがあるものだ」というような記述がいくつもあって、「江戸時代の農家も月をよく見ていたんだ」と、改めて月と農業との強い関係を知りました。
その特集には月の会の志賀さんにも記事を執筆していただきました。月暦カレンダーの紹介とともに注文先を記しておいたら、読者からなんと500件以上の注文があったとか。月と農業との関係に関心を持つ農家が潜在的にそんなにいたのか!!とびっくり。月暦カレンダーを手にした農家の皆さんが、今後、それぞれの生活の中でどんなふうに生かしてゆくのか楽しみです。
私個人としては月の会での活動はまだまだ少ないのですが、皆さん気持ちのいい方ばかりなので楽しい時間が過ごせます。写真家、俳句をよむ方、絵を描く方、天文に詳しい方……月を介して出会った方のお話はとても面白く、不思議なお月様つながりを感じています。

♯017 丸山義人さん(埼玉県深谷市)
丸山さん
私が育った所は、都内近郊、埼玉県のまだ畑の多く残る場所でした。私はそこで、土を掘ったり動植物を見つけたりして遊んでいました。小さな頃から空が好きで、そのくせ極度の高所恐怖症でした。空が見せてくれる美しい雲や虹、雷の光と音、そして月。小さな視点で見上げた空の記憶は、自然の雄大さ、怖さ、不思議さを子供の心に教えてくれました。
自分の経験や記憶、興味のある方向に、情報や人との繋がりが次々と広がってゆくのは、不思議です。そして、有難い事でもあります。

怖かったはずの空への想いが募り、今では熱気球クラブで気球に乗って空を漂うようになりました。野菜を育てること、畑の風景が好きで有機無農薬栽培に興味を持ち、群馬県に畑を借り、農家の方に教わりながら通いで野菜作りを実践していました。しかし子供が生まれ中断、せめて子供には自然の中で育ってほしいと思う所、紹介で深谷の保育園を知り、そこに根を張って暮らすようになりました。
そのうち近所の方の好意で、畑を貸していただくことが出来、家のすぐ近くでまた野菜を栽培する様になりました。旧暦、月の満ち欠けと植物や生き物が密接な関係にあることをいくつかの書物で発見し(そのひとつは志賀さんが書かれたものでした)、そこへ同じ学童保育に通う栗林さん、秋吉さんから「月の会」行事へのお誘いが……。
初めて参加した行事は群馬県富岡市にある「古里農園」磯貝さんの農園見学。有機無農薬栽培の取組みに触れることができました。なにか懐かしい畑の景色が心に残りました。そして再び磯貝さん宅を訪れるようになり、野菜やお米の共同購入を、深谷の会員で始めました。…何か不思議な巡り会わせを感じます。月が人と人、希望を繋げているのかもしれません。

深谷在住の会員を中心に、<月の会>深谷を創ることになりました。2007年1月21日に秋吉さんの「月のカフェ<ムーンストーン>」で結成式の予定です。その後のイベントは、2007年旧暦元日に「若水取り」ツアーを予定しています。
深谷という土地柄を生かし、「月と自然」をテーマにのんびりと楽しい集いができればと思っています。

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