♯021 寺田幹雄さん(愛知県) |
『月と珈琲』
寺田 幹雄
| 「ヴァンキ」店主ご夫妻と寺田さん(手前) | | 「月の会」(東京)にて会の活動に一年半ほど参加、充実したイベントに月と月の文化の魅力にひきこまれました。名古屋に居を移し、東京での集まりに参加不都合となり、現況名古屋琉離月の身上です。
いろいろな土地での月の味わいはひとしお独特です。名古屋の“月”の中味には味噌が入っているのかもしれません。今、紹介されている“名古屋めし”をご存知でしょうか、これら異彩を放つ地方文化のミソは味噌文化の土台に出来上がっていると思われます。つい最近も味噌味カレー食べました。美味でした。(ホントに!)
ひといきいれる時、なくてはならぬ大切なもの、名古屋に移ってからもことさら月とそして珈琲です。名古屋にとって味噌の如くです。居の近くに新しく珈琲ロースター店がオープンし、嬉々として珈琲豆を求め通ううち、この店主と親しくなりました。この店のモットーとしている“イメージのブレンド”にとても興味ひかれました。
ある時“月”の話となり“月”をイメージした珈琲ブレンドをお願いするきっかけが出来ました。「三日月ブレンド」が生まれ「満月ブレンド」が現れそして「新月ブレンド」が登場しました。
こうして“月”の珈琲ブレンドコレクションが誕生。月暦九月十三日、後名月の十三夜にヴァンキ店にて“月”のサロンを開き、試飲会を兼ねて月三昧をしました。求める味のイメージは一人一人異なることと思いますが、一度皆さんの自らの舌で味わいお試しください。新月、三日月、満月の風景があらわれてくるでしょうか。つい最近、「みなもブレンド」が出来上がり、水面にゆらぐ“月”のイメージの味を楽しんでいます。
さて、名古屋ヴァンキ発の珈琲ブレンドには味噌の仕掛けはなく“月”の味わいがミソとなっています。“月と珈琲”を日常的に楽しむのに、イメージを自分流にとりこんでみてはいかがでしょうか。
月暦 十一月 二六日
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