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<月>の会・東京 メンバー紹介(第十四回)
♯023 石永節生さん(福岡県久留米市)
石永さん
私は建築業を営む、石永と申します。

平成17年3月、建築予定のお客様より数枚のファックスが届きました。それは地湧社という出版社から出ている「月刊 湧」の新月伐採に関する記事でした。これは私にとっては、大変衝撃的なものであり、もしかしたら今後の仕事の方向性に影響を与える様なものになるかもしれない……。
私は月に関する書籍を読み漁りました。そして当たり前というか、今更ながらというか、月と自然との関係など、地球上の生きとし生ける物(者)が、いかに月に支配されてきたか、月と共生してきたかを思い知らされました。今地球上のありとあらゆる物(者)が劣化してしまったのは、月との関わりをおろそかにしてしまったことも一つの要因であると確信した次第です。

新月伐採見学会の様子印象深いご夫婦
(左)平成18年12月18日、30代と60代のご夫婦が参加。雪の日の幻想的な伐採でした (右)新月伐採が九州で出来なければ天竜まで行くと言われた若夫婦

以上の様なことで私は、NPO法人「新月国際協会」の会員となり新月伐採の勉強に取り組みお月様との関係を結ぶことになりました。この様な動きのなかで「月の会」の存在も知ることとなったのです。入会後は「新月 命」とまではいきませんが新月国際協会の催しには全て参加し、一年後の昨年6月「福岡の木で家を造ろう新月の会」を結成することが出来ました。
会を作ったと言うより作らざるを得ないことになったのです……。と言いますのは、私はお客様向けに、毎回「みそら新聞」という情報誌を出しています。みそらとは私のキャッチフレーズ、「地球も宙(そら)も美しく」から美と宙をとったものです。この情報誌に、新月伐採のこと、お月様のことなど数回に渡りとり上げました。するとなんと、5組のお客様より新月伐採の木で家を建てたいとの申し出を受けたのです。新月の木は、伐採時期が晩秋から冬期の下弦から新月になる直前までと決まっています。(これは新月国際協会の基準です)
しかしながら九州ではまだ誰もこの様なことはやっておりません。私は、林業家、製材業者などに話を持ちかけましたが相手にされません。ホトホト困っている時にお客様より福岡県柳川市にあるNPO法人「水の会」を紹介頂きました。
何で、水の会なのかと申しますと、山と海は切っても切れない「縁」つながりがあるのです。柳川市は見事な堀割と漁業の町です。特に有明のりが特産です。北原白秋が生まれた町でもあります。きれいな水と栄養豊富な水は山がちゃんとしていなければならないとのことで、柳川市の上流になる福岡県矢部村と交流を持ち、山の仕事をボランティアで行っているのが「水の会」なのです。矢部村の元・村長さんも水の会の会員であり、元・村長さんに村の林業家を紹介して頂き、あっという間に新月伐採の準備が整い、これに合わせて林業家と製材業者、建築家と工務店、そして環境意識の高い消費者の方々と共に「福岡の木で家を造ろう新月の会」設立になりました。
そして昨年10月九州地区で初めて新月伐採のセミナーを開き直ぐに伐採を開始、昨年12月を以て、70年から110年生を1500本程伐採し、私にとって最初の新月伐採が無事完了致しました。山に入って自分の家になる木を伐る、5組の方々は大感激です。私もお客様の姿を見て感激至極でした。
……月の魅力にひかれて新月伐採に取り組みました。お月様はまさしく、これからの仕事の方向性を示してくれました。お月様は全てお見通しです。

お月様ありがとう。

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