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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2010年12月28日)

「月の名所」補遺を、新シリーズ化

新しい暦では日本の「月の名所十二選」を特集しましたが、取材に時間をかけたので、スペースの都合で掲載できなかった写真や解説したかった点が結構残っています。月暦新年明け前後には「月の名所十二選余話」という形でこの欄で紹介していくつもりです。

その番外として、大変気になりながら掲載を見送った「月の名所」を「発見 月の名所」のタイトルで今回別枠で掲載します。高知県の月山神社が対象ですが、これに続いて奈良の香具山について、時期は未定ですが、報告したいと考えています。

 「発見 月の名所」へ(こちらをクリック)

月の名所を十二ヶ所もピックアップしたのは、たぶん日本でははじめてのことと思いますが、該当の土地の多くの人は自分のところが月の名所であることをきっと知らないだろうという制作者の見通し通り、以下のようなお便りに接しました。安来市に在住で古くから暦を利用している方からのもの。なお、安来市の広瀬町にある月山、三笠山については暦の十一月に掲載。

新しいカレンダーを見ると、この8月登った月山が出ていました。制作室のお方も行かれたんだなと懐かしく思いました。

そしておしまいの方には、当地、安来の月山が出ていて、しかも三笠山という山さえ載って居ます。地元広瀬には知っている人もありますが、安来の私ははじめて教えて頂き、あわてて広瀬の地図をながめたようなことです。来年はぜひ登って、三笠山から月山を眺めたいと思います。けれど近頃は登る人がなく、道が荒れてしまっていて、困難な山だと聞きました。七難八苦で行ってみましょう(志賀注 この文は山中鹿助のもじり――暦参照)。

月の観点から地域が再発見されるのは暦が役割を果たしているということで、本当にうれしいお便りでした。

2011年も農業とともに

「大地を守る会」の戎谷さんから、「気に入ったカレンダーが掛かってないと、落ち着かない」とのありがたいお言葉で連絡いただきました。お付き合いの有機農業の農家や漁師などの生産者で月暦を大切にしている方々がいて、刺激を受けていらっしゃるとのこと。戎谷さんのブログを拝見すると、活動は多彩でとても元気付けられました。

 大地を守る会のエビちゃん日記“あんしんはしんどい”
 http://www.daichi.or.jp/blog/ebichan/

暦の長い利用者が青森の田舎館(いなかだて)田んぼアートの関係者だと知ったのも今回の収穫。この田んぼアート、全国に有名になりましたが、それに加えて「田んぼ月見を」などと話したのも楽しいことでした。熊本の農家の方から今日いただいた電話で、是非当地で月見の会をやりませんかとお話いただいたこともうれしいことでした。日本の農業の再生、新生、そして農村での〈月の文化〉のために暦制作者も精進しなければと思った次第(了)。


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