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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2011年7月20日)

東北は祭の季節が近づいています。

来年の暦は震災と原発災害に見舞われた東北の特集にしようと、遅い出発ですが、ようやく動きはじめたところです。祭の季節を前にした福島、宮城、岩手、秋田、青森を取材して回りました。「月は東に」といったタイトルを想っての取材でしたが、自分の力量と相談しながらの企画、東北が歩んできたこれまでのユニークで創造的な歩みが浮き彫りになるような暦が出来上がるといいなと考えています。

8月に入って有名な秋田の竿燈や青森のねぶたなどが幕を開けますが、これらはもともとは七夕の祭でした。江戸時代の記録を読んでみると、東北の村々で実に生き生きとにぎやかに七夕行事が営まれてきたことが分かります。子どもは元気、若い人びとはよく踊り、老人も大活躍。

今年の七月七日の七夕は、西暦では8月6日。この日は地震、津波のときと同じく七日の月が昇ることになるのですが(3月11日は月暦では二月七日でした)、月暦の勘定ではちょうど五ヶ月目に七夕がやってくることになるわけです。各地の祭は今年は鎮魂がとりわけ際立つことになるでしょう。

8月6日から仙台の七夕もはじまりますが、これを旧暦の行事と誤解する人もます。これは暦用語で「月遅れ」といって西暦で行事はやるけれども旧暦に近づけていますよ、という感覚を表現したもの。それでも、仙台七夕は6日が七夕当日に当たりますから、今回は記念すべき七夕です(19年に一度こういうタイミングがめぐってきます)。

私たち東京の〈月〉の会の七夕行事も例年通り、スケジュール欄をご覧ください(こちらをクリック)。今年は〈月〉の会・加越能(加賀、越中、能登の略称)もはじめて七夕を企画しています。津幡市の河北潟干拓地にある「ハーブ農園ぺザン」(360度空が見通せる場所)で会員の俵朝子さんを主催者に予定されています。

俵さんは、「河北潟干拓地の大自然の中で夜空を見上げて見ませんか。キャンドルの明かりとバイオリン&チェロの音色に耳を澄ませながら、夏の夜を過ごしましょう。」とアピールしています。そのチラシを掲載します(こちらをクリック)。加越能の会ではこの七夕に続き八朔の行事を計画していますが、これについてはスケジュール欄に掲載しています。


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