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志賀 勝
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月と季節の暦
志賀勝から一言
(2014年10月12日 月暦九月十九日)

今回の更新内容は、おもに

  1. 「月と季節の暦」「月暦手帳」2015年版の発売について、
  2. 前回メッセージを載せた〈月〉の会・佐賀、〈月〉の会・竿浦(さおのうら)の結成に続いて起ち上がった「永久の会(〈月〉の会・佐世保市白木)」からのメッセージ、
  3. 中秋名月の旅行「月輪石巡礼紀行」をアレンジくださった長野県佐久市の「望月町づくり研究会」竹内健治さんからのレポートです。

2015年版月暦、月暦手帳が出来上がりました

2015年版月暦表紙
月暦の新年明けは西暦2015年2月19日で、「閏九月」が入る関係上まだ 4ヶ月も先になりますが、例年「十三夜」の日を目標に作っているもので早くも出来上がっています。西暦1月1日から使えるように作っていて、早めにご入手なさりたい方にはもう発送可能な状態になっています。ご予約いただいている方には11月中旬発送予定にしています。

今回の特集は、
 「歳事にようこそ! 誰にもできる年中行事」

現在の時間の流れ具合は、さまざまな危機、危険が生起するので、それらが連鎖して私たちの生活を重苦しくしているといった按配で、心身は緊張を強いられ、絶えず身構えなくてはいけないような不健康な状態に陥っています。必要なときに心身が正しく緊張するためには身体はいつも緩(ゆる)んだ状態になければならないといいますが、季節の推移を味わったり、月を見たりするのは何よりも心身のリラックスのためにいいものでしょう。

ということで、歳事に取り組むことは、強迫的な時間の流れに対し自分の時間を築いていく大事な要素になります。今回の特集は、誰にでも可能な歳事への招待といった趣のもので、五節供はじめ、復興すればとても意義あるものと思われる「卯月八日」や「八朔」の行事、そして月暦ならではの「花見」や「月見」の取り組みについてもページを割きました。

月暦手帳の発行は10年目となり、今回体裁、内容を全面的に刷新しました。日々のご利用においても便利になりました。暦、手帳の詳しい内容など別項をご覧ください(クリック)。

三度目の名月の和菓子

名古屋の和菓子屋「両口屋是清」発行の「いとをかし」について以前取り上げましたが、同店では三度目の名月「後の十三夜」(西暦11月5日)向けに和菓子「お月見ささらがた」を10月31日から11月5日まで売り出します。日本で唯一売り出される月見菓子であり、和菓子文化の伝統を正しい暦に基づいて復活する英断といえるものです。注文などはフリーダイヤル0120-052062まで。

両口屋是清
 http://www.ryoguchiya-korekiyo.co.jp

深大寺十三夜、皆既月食のミニ報告

深大寺から見た十三夜の月
荒天が心配された深大寺十三夜(東京都調布市、10月6日)だったが、台風18号の東進が予想外に早く、今年も予定のプログラムを挙行。天台声明(下写真)、志賀の講演など「奇跡の秋」(前々回の一言欄を参照)に相応しい九月十三夜の催しに。

深大寺十三夜の天台声明

隅田川畔で皆既月食の観望会
2014年10月8日の皆既月食
深大寺十三夜に続き、志賀は九月十五夜(10月8日)の皆既月蝕を北海道夕張郡長沼の「ポリティカ」で観望しました。東京のオフィスにも会員が集まり、長時間の月蝕を楽しみました(撮影・穂盛文子、このページ4点)。

佐世保に二つ目の〈月〉の会が誕生


佐世保−月の会、から羽化して、記念すべき満月十五夜、皆既月食の佳き日に、「永久の会」として、飛び立ちました。

もともとは、俳句愛好会としての集まりですが、田中千鶴さんと、五年前に、出会うべくして出会って以来、親しくお付き合いさせて頂いて今日にいたっております。

この佳き日は、地元の、長崎国際大学の観月お茶会の日です。

茶会が終わって、外にでたら、正に眉のようなお月様が浮かんでおりました。

「被さりし地球の影より覗く眉月」

ますます、楽しいお月様とのご縁を全国の皆様に頂きますように、仲間入り宣言と決意表明のご挨拶まで。どうかよろしくお願いいたします。


永久の会・永田桃花

続々・月輪石巡礼紀行、現地の方からレポート

NPO法人望月まちづくり研究会 理事長竹内健治
ホームページ http://machiken.info

研究会活動は、10年を過ぎました。きっかけは、名所の場所を尋ねられ上手く説明できず情けなく思う事が有り又、望月城跡へのルートを尋ねられ、荒れ果てた状況で恥ずかしい場所を覗かれるような気がしたことから、望月城跡草刈り整備となり、望月に関心を示す人がいる、磨けば光る材が有る事に気付き、協同作業は、知恵や力は何倍にも膨らみ想像以上の成果が得られ研究会が楽しく続けられる要因です。

平安時代から和歌の中に望月の駒が、詠わられていました。満月と同意語とする望月の地名の由来だけでも、憶測が拡がります。地域名が先にあり、そこから望月氏が使われたのか?地元に望月姓がなく、山梨や静岡に沢山の望月姓が受け継がれている事、山梨の早川町は人口の8割が望月さんだそうです。甲賀の望月家は忍者であり、山伏や巫女の関係もあり全国何処でも出かけられる身分が在った事等望月特有の歴史に興味を感じます。

NHK大河ドラマ化に決定した真田との関係もあり、今後の観光に活かせればとも考えています。まずは、望月さんサミットや望月さん大集合といった企画からと思っていたところ、「月の会」の訪問の話があり、月見の宴が持てたことは、望月と月による関係からの切り口は、観光資源として新たな取り組み方のヒントをいただきました。その後、月の姿の変化を意識するようになり、現代の暦より、日本の風土に沿っていて、また早いサイクル感があり、日々の時を大切に、思い直すこの頃です。

「夢想う 餡と案とを練りに寝る
  人のふれあう 宿の縁が輪(和)」


名刺に記している短歌ですが、NPO立ち上げ当初から、望月宿の一画に、交流拠点となる場所が地域の活性化の基になると、共通の目標を掲げています。人と人の交流は、新たな発見や、日々の活力を育んでくれます。

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