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第七話(月暦十月二十日) 実用と月のリズム

(古代ローマの学者・プリニウスが書いた、月の俗説についての話題です)

『プリニウス博物誌』(八坂書房)がいちばん重視しているのは、実用性というものである。だから、この古代の著述から現代の実用のために得られる知恵はきっとすくなくないだろう。

「どんな作物でも、切ったり摘んだり刈ったりするのは、月が満ちていくときよりも欠けていくときのほうが害が少ない」というような指摘は、実用という観点から今日どのように理解すべきだろう?

さらに、「月が欠けていくときでなければ、肥料に触れてはならない。しかし施肥は主として新月のときと半月のときに行なう。雄ブタや若い雄ウシや雄ヒツジや子ヤギは、月が欠けていくときに去勢する。(メンドリに)卵を抱かせるのは新月のとき……穴を掘るのは満月の晩……湿った土地に種子を播くには、新月のとき、しかもその前後四日間……穀類やマメ類に風を通して貯蔵することも、月齢の最後の頃……苗床を作るのは月が大地の上にあるとき」など、実用的なものがたくさんちりばめられている。

(更新日:2006.12.10)


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