8月1日から3日まで開かれた記念すべき十回目となる「原村星まつり」。1日の開会冒頭講演しなければならなかった私は、鎌倉の名月院から長野の原村まで時間どおり何とかたどり着くことができ、「伝統的七夕と月と星」と題してお話しすることができました。「月は星星の王」、と古代インドで称えられましたが、星のお祭に月の話ができるなんて本当にうれしい限りです。伝統的七夕、それは上弦近い月があってはじめて成り立つ行事です。今年の七夕は西暦8月4日に当たりましたが、石垣島では、この七夕直前の2日,3日に全島ライトダウンして夜空を楽しむ試みが成功しました。来年には沖縄全島で、という声もあがり始めているようです。夏至の日に行なわれた「キャンドルナイト」が多数の参加者を得て成功したのも記憶に新しい。この流れは、来年にかけてもっと高まっていくことでしょう。子供たちに夜空と月と星を、こういうキャッチフレーズが全国津々浦々に、全世界に響いていくことを心から祈ります。
原村の夜空、それは6万年ぶりという大接近した火星、天の川、アルタイルとベガ、そして流れ星を堪能させてくれた、それはそれは素敵な夜でした。
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