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志賀勝から一言
(2013年10月31日 月暦九月二十七日)

「二十三夜月待ち」の会を初めて共同開催


二十三夜月待ちの会にて

(写真はクリックすると 
拡大します。以下同)

茨城県水戸市にある桂岸寺は通称二十三夜尊といって、地域中心に広域からも女性たちが二十三夜月待ちに集まる拠点でしたが、現在でも月暦正月二十三夜に催事が行なわれていることは『新版 人は月に生かされている』で報告してあります。

埼玉県秩父市にも通称二十三夜寺(正式には医王寺、真言宗豊山派)という寺があります。月暦九月二十三日(今年は西暦10月27日)に催事があるとのことで、飯能市の「倶楽志(くらし)in 飯能」と共に〈月〉の会・東京のメンバーがお邪魔して同席させていただきました。

護摩焚きや数珠作りなどに共に参加した後、〈月〉の会からは会員の景山えりかさんによる神津島の二十三夜月待ち行事回顧のお話、原田環さんによるヴァイオリン演奏で月待ち行事に花を添えました。

護摩焚き
数珠作り
原田さんのヴァイオリン演奏
景山さんによる月待ちのお話

二十三夜の月は日付けをまたいで翌日になった夜中に出てくることがよくあります。当日は、中央標準時では23時半が月の出でしたが、山があるので 0時を回ってから出てくるだろうと見通していました。23時半から境内に出て月待ちの態勢に入りましたが、オリオンやシリウス、冬の大三角が展開しはじめた夜空は、木星も加わって壮大な眺め。そして 0時15分、角が突き出すように半月過ぎの月が現われました。

待ちに待った二十三夜の月の出
月を背景に飯野住職を囲んで
待ちに待った二十三夜の月の出
月を背景に飯野住職を囲んで

今回の更新では、暦の発送作業に入ったため時間が取れず写真を中心に報告しましたが、「二十三夜月待ち」とはどのような意義と歴史をもったものなのかについて、次回の更新で綴ってみるつもりです。


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